「夫婦同姓の強制は日本だけ」というくだりを
第5次男女共同参画基本計画の原案から
削除したい自民党の選択的夫婦別姓の
反対派議員のお話をしました。
削除する理由(?)として、反対派議員の
ひとりである高市早苗は「日本は日本、
堂々と守ればいい」などと言っています。
「自民、「夫婦別姓」再び結論見送り 男女共同参画基本計画案 修正案に賛否」
「「日本は日本。堂々と守ればよい」 自民、夫婦別姓巡り反対派から異論噴出」
(はてなブックマーク)
「国際社会において、夫婦の同氏を法律で
義務づけている国は日本以外に見当たらない」
などの記述に対しても、「日本は日本。
家族単位の福祉も税もあり、堂々と守っていけばよい。
削除すべきだ」(高市早苗前総務相)などの
意見が出たため、冨岡勉・内閣第1部会長と
森雅子特別委員長が再度修文案を
作成することでその場を引き取った。
自民「夫婦別姓」再び結論見送り 男女共同参画基本計画案https://t.co/TGTColZS94
— 産経ニュース (@Sankei_news) December 9, 2020
19人が慎重意見、18人が推進意見を述べた。
慎重派は「国際社会で夫婦の同氏を法律で義務付けている国は日本以外に見当たらない」が残っていたと問題視。
高市前総務相「日本は日本だ。家族単位の福祉も税もある」
「日本は日本」でいいことなどないでしょう。
日本人の中にも国際社会との関係や
交流のあるかたはたくさんいます。
そうした状況にあって国際社会から背を向けては、
なにもできなくなるというものです。
日本のパスポートにある旧姓併記は、
結婚後も生来の名字を使う必要が
あるかたのための措置です。
この旧姓併記は日本の特殊事情です。
夫婦別姓の選択肢がないのは、
世界中で日本だけだからです。
それゆえ諸外国では旧姓併記のパスポートが
なんなのかわからない人が多いです。
それゆえ旧姓併記のパスポートを見せても
理解できない外国人が多く、本人確認が
できるまでに、ものすごい苦労をする
ということがよくあります。
日本だけ選択的夫婦別姓が実現しないゆえに、
外国で日本人が活動する際に、
余計な負担がかかるということです。
こうした日本人の国際社会における苦労は、
「日本は日本」などと言って、
選択的夫婦別姓を実現させないためです。
「日本は日本」ではやっていけないわけです。
高市早苗のような政治的立ち位置の人は、
「国際社会で活躍する日本人」が
増えることが好きそうに思ったのですが、
そうではないのでしょうか?
高市早苗が首相になった場合、
選択的夫婦別姓でつまづくと、
わたしは予想しておきます。