2020年12月20日

toujyouka016.jpg 夫婦同姓強制の唯一の国・反発する理由

12月14日エントリの続き。

男女共同参画基本計画に選択的夫婦別姓の
実現について記述がありそうだというので、
発言したくなったらしい産経新聞の続きです。

「【主張】「夫婦別姓」案 家族の意義考えぬ暴論だ」

 
産経新聞も「夫婦同姓を強制する国は
世界中で日本だけ」という原案にあった
くだりが、お気に召さないようです。
次のように「推進派の意見に偏っていると
言わざるをえない」などと書いています。

原案では選択的夫婦別姓制度に関する記述で
「婚姻前の氏(姓)を引き続き使えないことが
婚姻後の生活の支障となっているとの声もある」
「国際社会で夫婦の同氏を法律で義務付けている国は、
日本以外に見当たらない」などとしている。
別姓推進派の意見に偏っていると言わざるを得ない。

夫婦同姓の強制の国が日本だけ
というのは、まごうことなき事実です。
それをそのまま記述するのは
事実に忠実なのであって、
どこも偏ってなどいないでしょう。

「夫婦別姓が選択できない日本以外の国?」


かかる事実を指摘しただけで「偏っている」と
思える産経新聞こそ、相当なまでに
「反対派に偏っている」というものです。



「日本は日本」の高市早苗もそうですが、
産経新聞も選択的夫婦別姓を認めないという
人権侵害を続けているのが日本だけという
事実を受け入れられないのでしょう。

「「日本は日本」ではやっていけない」

しかもそうした差別が続いているのが
自分たちの責任というのが現実なので、
なおさら受け入れられないのだと思います。
それで記述を削除することで受け入れたくない
現実から眼をそらしたいのかもしれないです。


男女共同参画基本計画に「日本は夫婦同姓を
強制する唯一の国」という記述が
あることで、多くの人が現実を
知ってしまう可能性が高くなります。

それによって高市早苗や産経新聞といった
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)に
批判の矛先が向かうことになります。
そんなことはなんとしても避けたい、
ということもあるのでしょう。

posted by たんぽぽ at 22:01 | Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
反発する癖に導入しない理由が理解できません。
Posted by あいうえお at 2024年01月04日 18:50
選択的夫婦別姓はどうしても
実現させたくないのでしょう。

世界で唯一の遅れた国というのも
嫌なのですが、そちらのほうが
要求が弱いので、指摘する人を
だまらせることで解決をはかるのでしょう。

都合の悪い指摘は力ずくでだまらせる、
卑怯で横暴な権力者の典型です。

Posted by たんぽぽ at 2024年01月08日 15:40
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