男女共同参画基本計画に選択的夫婦別姓の
実現について記述がありそうだというので、
発言したくなったらしい産経新聞の続きです。
「【主張】「夫婦別姓」案 家族の意義考えぬ暴論だ」
産経新聞も「夫婦同姓を強制する国は
世界中で日本だけ」という原案にあった
くだりが、お気に召さないようです。
次のように「推進派の意見に偏っていると
言わざるをえない」などと書いています。
原案では選択的夫婦別姓制度に関する記述で
「婚姻前の氏(姓)を引き続き使えないことが
婚姻後の生活の支障となっているとの声もある」
「国際社会で夫婦の同氏を法律で義務付けている国は、
日本以外に見当たらない」などとしている。
別姓推進派の意見に偏っていると言わざるを得ない。
夫婦同姓の強制の国が日本だけ
というのは、まごうことなき事実です。
それをそのまま記述するのは
事実に忠実なのであって、
どこも偏ってなどいないでしょう。
「夫婦別姓が選択できない日本以外の国?」
Ver.2.01 マイナーアップデート! pic.twitter.com/7k3dE6UgBP
— 旧姓利用中男性研究者 (@Okonomiyaki2099) December 17, 2019
かかる事実を指摘しただけで「偏っている」と
思える産経新聞こそ、相当なまでに
「反対派に偏っている」というものです。
いや、単なる事実でしょ。
— らいぶ🌝 (@livekagi) December 7, 2020
>「国際社会で夫婦の同氏を法律で義務付けている国は、日本以外に見当たらない」などとしている。別姓推進派の意見に偏っていると言わざるを得ない。https://t.co/ugte1rELgZ @Sankei_newsより
「日本は日本」の高市早苗もそうですが、
産経新聞も選択的夫婦別姓を認めないという
人権侵害を続けているのが日本だけという
事実を受け入れられないのでしょう。
「「日本は日本」ではやっていけない」
しかもそうした差別が続いているのが
自分たちの責任というのが現実なので、
なおさら受け入れられないのだと思います。
それで記述を削除することで受け入れたくない
現実から眼をそらしたいのかもしれないです。
男女共同参画基本計画に「日本は夫婦同姓を
強制する唯一の国」という記述が
あることで、多くの人が現実を
知ってしまう可能性が高くなります。
それによって高市早苗や産経新聞といった
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)に
批判の矛先が向かうことになります。
そんなことはなんとしても避けたい、
ということもあるのでしょう。
実現させたくないのでしょう。
世界で唯一の遅れた国というのも
嫌なのですが、そちらのほうが
要求が弱いので、指摘する人を
だまらせることで解決をはかるのでしょう。
都合の悪い指摘は力ずくでだまらせる、
卑怯で横暴な権力者の典型です。