第5次男女共同参画基本計画における
選択的夫婦別姓の扱いの議論において、
下村博文政調会長は「困った点や不便だという声が
あればきちんと議論する」と言っていました。
「夫婦別姓慎重派が提言 自民、旧姓の通称使用拡充を」
この発言は、反対派(非共存派)の議連
「絆を紡ぐ会」が自分たちの提言書を、
下村博文に提出したときのものです。
よって推進派だけでなく、反対派(非共存派)も
入っているということだと思います。
そうなるとどの反対派(非共存派)議員が
「困った点や不便だという声が
あればきちんと議論」しているのか、
という疑問が出てくることになります。
反対派(非共存派)議員たちは
一連の議論において終始自分たちの
信奉する家族イデオロギーに固執していました。
男女共同参画案の内容も、自分たちの
家族イデオロギーに沿ったものになるまで
削除や修正を要求し続けました。
「困った点や不便だという声」なんて、
反対派(非共存派)議員たちのだれも
かえりみていないとしか思えないです。
第5次男女共同参画基本計画の
パブリックコメントでは、とくに若い世代の
あいだでは選択的夫婦別姓の早期導入が
もっとも多かったです。
「選択的夫婦別姓・若年層の重要政策」
30歳未満の若者でつくるプロジェクト
「#男女共同参画ってなんですか」は、
今夏実施された第5次男女共同参画基本計画素案への
パブリックコメント手続きに際し、
1,050件の若者(30歳未満)の意見をとりまとめ、
提言とともに橋本聖⼦男⼥共同参画担当大臣に
直接手渡しました。
この際、プロジェクトに届いた意見で一番多かったのが
「選択的夫婦別姓の早期導入」を訴えるものでした。
選択的夫婦別姓の導入がパブリックコメントで
多かったことは、自民党の男女共同参画
専門調査会でも指摘されています。
「選択的夫婦別姓・積極的になった背景」
橋本大臣によれば、男女共同参画専門調査会でも
複数の委員から「(議論を)積極的に進めるべき」
という発言が出たという。
「パブリックコメントの意見でも
(国民から)大変望まれていること。
少子高齢化の中で、国民の皆さんが
どのように望んでいるか前向きに検討することは、
(国の対応が)非常に前進していると感じてもらえる」と
積極的に議論する姿勢を示した。
このパブリックコメントでも、
「困った点や不便だという声」は
たくさん寄せられたと思います。
自民党の反対派(非共存派)議員たちが
かかるパブリックコメントを
かえりみたという気配はないと思います。
下村博文の発言は反対派(非共存派)議員が
提言書を持って来たときのものです。
それゆえ「困った点や不便だという声が
あればきちんと議論」というのも
反対派(非共存派)議員むけのエキスキューズ
ということかもしれないです。