2021年01月01日

toujyouka016.jpg 困った点や不便だという声があれば議論?

少し前のお話になりますが、
第5次男女共同参画基本計画における
選択的夫婦別姓の扱いの議論において、
下村博文政調会長は「困った点や不便だという声が
あればきちんと議論する」と言っていました。

「夫婦別姓慎重派が提言 自民、旧姓の通称使用拡充を」

 
この発言は、反対派(非共存派)の議連
「絆を紡ぐ会」が自分たちの提言書を、
下村博文に提出したときのものです。
よって推進派だけでなく、反対派(非共存派)も
入っているということだと思います。


そうなるとどの反対派(非共存派)議員が
「困った点や不便だという声が
あればきちんと議論」しているのか、
という疑問が出てくることになります。

反対派(非共存派)議員たちは
一連の議論において終始自分たちの
信奉する家族イデオロギーに固執していました。
男女共同参画案の内容も、自分たちの
家族イデオロギーに沿ったものになるまで
削除や修正を要求し続けました。

「困った点や不便だという声」なんて、
反対派(非共存派)議員たちのだれも
かえりみていないとしか思えないです。


第5次男女共同参画基本計画の
パブリックコメントでは、とくに若い世代の
あいだでは選択的夫婦別姓の早期導入が
もっとも多かったです。

「選択的夫婦別姓・若年層の重要政策」

30歳未満の若者でつくるプロジェクト
「#男女共同参画ってなんですか」は、
今夏実施された第5次男女共同参画基本計画素案への
パブリックコメント手続きに際し、
1,050件の若者(30歳未満)の意見をとりまとめ、
提言とともに橋本聖⼦男⼥共同参画担当大臣に
直接手渡しました。

この際、プロジェクトに届いた意見で一番多かったのが
「選択的夫婦別姓の早期導入」を訴えるものでした。

選択的夫婦別姓の導入がパブリックコメントで
多かったことは、自民党の男女共同参画
専門調査会でも指摘されています。

選択的夫婦別姓・積極的になった背景」

橋本大臣によれば、男女共同参画専門調査会でも
複数の委員から「(議論を)積極的に進めるべき」
という発言が出たという。
「パブリックコメントの意見でも
(国民から)大変望まれていること。
少子高齢化の中で、国民の皆さんが
どのように望んでいるか前向きに検討することは、
(国の対応が)非常に前進していると感じてもらえる」と
積極的に議論する姿勢を示した。

このパブリックコメントでも、
「困った点や不便だという声」は
たくさん寄せられたと思います。
自民党の反対派(非共存派)議員たちが
かかるパブリックコメントを
かえりみたという気配はないと思います。


下村博文の発言は反対派(非共存派)議員が
提言書を持って来たときのものです。
それゆえ「困った点や不便だという声が
あればきちんと議論」というのも
反対派(非共存派)議員むけのエキスキューズ
ということかもしれないです。

posted by たんぽぽ at 13:18 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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