2021年02月10日

toujyouka016.jpg 世論が見えない選択的夫婦別姓反対派

2月1日エントリの続き。

第5次男女共同参画基本計画から、
選択的夫婦別姓の文言を首尾よく削除させた
自民党の反対派(非共存派)議員たちですが、
そのひとりがこんなことを言っています。

「選択的夫婦別姓の是非、慎重派が巻き返し 自民党内は容認論拡大」

 
慎重派の党ベテランは「今回はなんとか
踏ん張ったが、新たな案をまとめる5年後は
危ないかもしれない」と語る。

今回はふんばったが5年後は
あぶないかもしれない、だそうです。


これを見て、自民党の選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)議員たちは、
やはり自分たちの家族イデオロギーしか
見ていないと、わたしは思いました。

このあたりは議論の過程を通して、
わたしはずっと感じてはいました。
この発言もそれを示していると思います。

「世論に無頓着な選択的夫婦別姓反対派」


彼ら自民党の反対派(非共存派)議員たちは、
最近の世論調査では、選択的夫婦別姓に
賛成の割合が7-8割程度、ということを
どう思っているのかと思います。

「選択的夫婦別姓に賛成が8割」
「選択的夫婦別姓に7割以上が賛成」

賛成の世論がどれだけ増えようと、
またどんな選択的夫婦別姓を求める
意見が出てこようと、彼ら反対派(非共存派)
議員たちは、それをまったく顧みている
様子はないようです。

それどころか、国民のあいだにどれだけ
選択的夫婦別姓を実現する要望が
増えようと、そこから自分たちの信奉する
家族イデオロギーを守ることが大事だと、
彼ら反対派(非共存派)議員たちは
考えているのでは?とさえ思います。


選択的夫婦別姓の是非に関しては、
自民党は支持層と候補者、議員とのあいだで、
乖離があるという指摘をしたことがありました。

「自民党支持層と議員・候補者との乖離」

支持層では選択的夫婦別姓に賛成の割合が
増えているが、候補者や議員のあいだには
まだまだ反対派(非共存派)が
多いという趣旨です。




このときわたしは、支持層と乖離しても
自民党の候補者や議員は気にしないだろう、
ということを書いていました。

わたしの予想ですが、選択的夫婦別姓と
同性結婚に賛成が自党の支持層で増えたことを、
自民党はほとんど気にしないと思います。

支持層でこれらに賛成する人が増えたことに、
そもそも気づいていない議員、候補者も
結構いたりする可能性があります。

気づいていたとしても、自民党は因習・反動的な
家族イデオロギー
で硬直した議員が多いです。
支持層の世論が変化したところで、
簡単に賛成に移行できない議員も多そうです。

かくして自民党は今後も当分は、
選択的夫婦別姓と同性結婚に賛成する
可能性は少ないだろう、賛成する議員は
たいして増えないだろうと、わたしは予想します。

この予想は、自民党の選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)議員に関しては
当たっていると、今回の男女共同参画の
議論を見ていると思います。

反対派(非共存派)議員たちは、
選択的夫婦別姓に賛成の世論が増えていることを
「気にしない」「気づいていない」どころか、
「積極的に無視する」という感じさえします。

posted by たんぽぽ at 21:07 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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