政権交代に関して次のツイートには
わたしは注目したいです。
野党がだめなのは、国民、有権者に
「野党を育てる」という意識が希薄だからであり、
これからは国民、有権者が野党を育てる
必要があるという意見です。
いろんな所で政治の話をする。
— 古舘寛治Kanji Furutachi (@Mkandhi091) January 31, 2021
皆さん現政権を完全に批判する。
でもその後、野党もダメだと言う。
しかし野党を育ててこなかったのはオレらだ。政権交代を当たり前にしなかったのはオレら。野党が政権担当能力を培うには実践しかない。これから野党を育てる。新政権を育てる。オレらが。
わたしも同様のことを思っています。
これまでの国民、有権者には
「自分たちが政党を育てる」という
意識がとぼしったと思います。
2009年の政権交代はまじめな支持者も
たくさんいましたが、それ以上に
「カイカク」が大挙して投票したことが
大きく寄与したと思います。
「カイカク」はわたしが作った概念です。
彼ら「カイカク」は「なにかを変えてくれそう」
という期待感で支持する人たちです。
「平成時代の政治思想・カイカク」
「カイカクを支持する人たち」
2005年と2009年の選挙だけが、
1990年以前と同程度の投票率になっています。
これらの選挙では「カイカク」が
「なにかを変えてもらえる」と
期待感を持ったので、大勢投票して
投票率を高くしたものと思います。
「カイカク」の人たちは、支持していた
為政者や政治勢力に期待できなくなると
わりと早く「失望」して、べつの為政者や
政治勢力に支持を移す傾向があります。
そんな「支持政党わたり歩きをする
彼ら「カイカク」に、「政治家を育てる」とか
「政党を育てる」という意識が
ほとんどないことはあきらかです。
最初のツイートのかたは、政治家や政党を
育てるために、少なくとも5年は
腰を据える必要はあると見ています。
今の既得権益勢力が必ず潰しにかかる。
— 古舘寛治Kanji Furutachi (@Mkandhi091) January 31, 2021
5年は我慢する覚悟がオレらに必要だろう。
じゃんね〜?
わたしに言わせれば5年は短いほうです。
もっと長い時間をかける覚悟が必要だと思います。
それでも5年も腰を据えるなんて、
「カイカク」にはとてもできないでしょう。
こんな「カイカク」が2009年の
有権者の多数とあっては、政権交代が
実現したところで長続きしないのも、
ごもっともなことだと思います。
「国民は自分たちのレベルにふさわしい
政治家を持つ」ということばがあります。
2009-12年の民主党政権の失敗は、
国民、有権者のレベルが
「その程度」だったことの反映、ということです。
2015年と2020年の二度の
大阪都構想の否決は、「カイカク」が
失速したことを示していると思います。
「大阪都構想・カイカクの失速」
2017年の衆院選で希望の党が
予想を大きく上回る敗北を喫したのは、
「カイカク」がもはや茶番にしか
ならないことを示していると思います。
「希望の党・排除の論理で失速」
次の政権交代はもっと政治意識の
高い層が担い手になっていることを、
わたしは期待したいです。