「女性が多い会議は時間がかかる」などと言った
森喜朗ですが、オリンピック組織委員会の会長を
早々に辞任することを決めました。
「女性が多い会議は時間がかかる?」
問題の発言があったのは2月3日です。
翌日の4日には森喜朗は謝罪しています。
「世界の失言王・森喜朗会長「居直り」で浮き彫りになった「山下JOCの闇」」
東京五輪・パラリンピック組織委員会の
森喜朗会長(83)は「女性がたくさん
入っている理事会は時間がかかる」
などとした自身の女性蔑視とも取れる
発言について、4日に謝罪した。
この時点では、オリンピック組織委員会の
会長を辞任する気は、森喜朗には
まったくなかったようです。
ところが1週間後の2月11日に、
森喜朗は会長を辞任することを決めます。
意外とあっさり引き下がったと思います。
「森喜朗会長が辞意、組織委の相談役に 後任は川淵三郎氏」
(はてなブックマーク)
東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会
組織委員会の森喜朗会長(83)=元首相=が11日、
女性蔑視発言をめぐり辞任の意向を固め、
複数の関係者に伝えた。
森喜朗はもっと執拗に抵抗を続けると
思っていたし、結局辞任しない可能性も高いと、
わたしは思っていました。
国内外両方からの批判が強く、
耐えきれなくなったのでしょうか?
少し前までは、政治家や有名人が
問題発言や差別発言をすると、
外国のメディアは批判するけれど、
国内のメディアは基本的になにも言わない、
というのがパターンだったと思います。
日本国内はツイッターやSNSでは、
批判がさかんに展開されるけれど、
当人の辞任といった実効的な影響はなにもない、
というのが相場でした。
安倍政権の前半くらいまでは、
こんな調子だったと思います。
今回の森喜朗の「女性が多い会議」発言も
同様の展開になるのではないかと、
わたしは予想していました。
このところは、問題発言や差別発言があると
発言した当人は、あまり「無駄な抵抗」はせず、
さっさと謝罪してあとはなにも言わない
というパターンが増えたと思います。
森喜朗の今回の展開も、このような
「最近のパターン」と同じで、早ばやと身を引いて
世論に長い時間批判させないという
戦略に出たとも言えます。