20年遅れている、日本の政治の世界は
日本社会から30年遅れている、という指摘です。
「豊田真由子さん、森会長の発言に「政治の世界ではあるある、日本は国際標準から50年遅れている」」
森喜朗の「女が多い会議は時間がかかる」
発言を踏まえてのものです。
元衆院議員の豊田真由子さん(46)が13日、
読売テレビの情報番組「あさパラ!」に出演し、
日本五輪・パラリンピック組織委員会の
森喜朗会長(83)の発言と辞任について
「ジェンダー(の感覚)の日本の政治は
国際標準から50年遅れている」と説明した。
豊田さんは「なんでこんなに
時代遅れなんだろうと映ると
思うんですけど、こっち(政治)の世界を
見ていた者としては、あるあるなんですよ。
日本でジェンダー分野は20年ぐらい遅れている。
政治は日本社会から30年ぐらい遅れているから
50年ぐらい差がある」と話した。
ジェンダー分野に関して日本の政治の世界は、
国際基準の50年遅れになります。
森喜朗のような意識の政治家がいても、
残念ながら無理もないということです。
日本のジェンダー分野における
国際基準からの遅れは20年なのか?
もっと遅れているのではないか、
ともわたしは思います。
ジェンダー分野に関する日本の状況は
むかしから遅れてはいました。
その遅れが決定的になったのは、
冷戦崩壊前後の1990年代以降ではないかと思います。
この時代になると欧米の民主主義国では、
少子高齢化が深刻となっていきました。
これらの国ぐにではジェンダー不平等による
女性の抑制が原因であると気づき、
家族・ジェンダー政策を重視し、
ジェンダー格差を縮めてきました。
日本はこのような国際社会の動きに
乗り遅れることになりました。
因襲的な家族・ジェンダー観が強く
ジェンダー格差の解消の妨害となります。
かかるジェンダー分野での日本の
たち遅れは、ほかの欧米の民主主義国と
くらべて深刻に少子高齢化が進むという、
「歴史的失策」というかたちで
あらわれることになります。
「日本の出生数の減少が加速」
「歴史的失策を支える政治的ミソジニー」
日本は少子化が進むと80年代から予測されていて、自民党はそれを放置し続けただけでなく、伝統的家族主義のような悪化する要因を振りまいたのだから、自民党の過去の政策を検証して反省点をしっかりとあぶりださないと、日本政治が今後も予測されている問題に向き合うことはないのではと。
— kazukazu88 (@kazukazu881) June 22, 2015
ジェンダー分野に関しては日本はひどく
遅れていることを、日本社会はもっと
はっきり認識する必要があると思います。
「日本は人権先進国のひとつだ」と
「シャラップ上田」さんが息巻いて失笑を
買ったのは2013年ですが、おおかたの日本人の
認識も同様ではないかと思います。
「日本の人権外交の実態」
このところの社会情勢もあって、
日本は実はジェンダーに関しては
遅れていることに気づいた人も、
最近は少し増えてきたかもしれないです。
(正確には「以前から日本の後進性を
批判する人たちはいたが、それをようやく
社会が聞くようになった」かもしれない。)
あいかわらず気づかない残念な人も
まだまだいるようですし、
さらには気づいても意図的に眼をそらす
けしからん人も少なくないようですが。