2021年02月21日

toujyouka016.jpg 結婚する本人たちが判断するべき

菅義偉首相が選択的夫婦別姓に関して
「結婚する本人たちが判断すること」という
趣旨の発言をしました。

「首相、選択的夫婦別姓「結婚すれば本人たちが判断すべき」」

2月15日の衆議院予算委員会で、立憲民主党の
大河原雅子氏の質問に答えてのものです。

 
産経新聞の記事は短いので全文引用します。

菅義偉(すが・よしひで)首相は
15日の衆院予算委員会で、選択的夫婦別姓制度に関連し、
「結婚をすれば本人たちが判断をすべきという
考え方だ」と肯定的な考えを示した。
立憲民主党の大河原雅子氏の質問に答えた。

 大河原氏は「(夫婦が選択的な別姓を望めば)
そのようにしてあげたいと、そういう気持ちか」と
重ねてたずねたところ、首相は「それぞれの
判断をすることを私は自然なことだと思っている」
とした上で、「(別姓には)現実問題として
国民の間にさまざまな意見があることは事実だ。
具体的な制度の在り方に関しては国民各層の意見や
国会での議論を注視して検討を進めたい」と語った


そういうことなら菅義偉は
選択的夫婦別姓に賛成になります。
結婚する本人たちが判断することなら、
国が法律で「夫婦同姓であらねばならない」
などと決めるのはおかしいです。

結婚する本人たちが判断できるよう、
夫婦別姓の選択肢も設けることになるでしょう。



いちおう言質を取ったと言えるでしょうか?
菅義偉は質問されてしかたなしに
言った、言わされた、という感じが
わたしにはしないでもないです。



このあと菅義偉は「(別姓には)
現実問題として国民の間に
さまざまな意見があることは事実だ。
具体的な制度の在り方に関しては
国民各層の意見や国会での議論を
注視して検討を進めたい」と言っています。

「結婚する本人が判断する」と言いながら、
「国民各層の意見や国会での議論を注視」
というのは矛盾していると思います。
「だから選択的夫婦別姓に賛成」と
はっきり言ってもらいたいところです。

こういうところで選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)の定番の意見を言うから、
菅義偉は選択的夫婦別姓問題に
さほどの見識はなさそうだと、
わたしは感じることになります。

今回の「本人の判断」発言も
「言わされた」のではないかという感じが、
わたしにはしてくるということです。

posted by たんぽぽ at 21:15 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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