責任を取って、森喜朗がオリンピック
組織委員会の会長を辞任することを、
2月14日エントリでお話しました。
「「女性が多い会議」発言・森喜朗が辞任を表明」
これも前にお話しましたが、
森喜朗は思ったよりあっさりと
辞任することを決めたと思います。
わたしはちょっと意外に思っています。
辞任を決意したのは、批判が強まって
いたたまれなくなったからでしょうが、
それでも森喜朗はもっと執拗に
しがみつくと、わたしは思っていました。
後任の会長には、最初は川淵三郎氏が
候補としてあがってきました。
ところがこの人選がまた猛烈な批判を
浴びることになります。
「森喜朗会長が辞意、組織委の相談役に 後任は川淵三郎氏」
(はてなブックマーク)
「「人生最後の大役 ベスト尽くす」 84歳川淵三郎氏 森氏後任を受諾 」
ひとつは、川淵三郎氏を選んだのが
森喜朗だということがあります。
失言の責任をとってやめる人が
後任を選ぶことが、そもそも理不尽と言えます。
さらには前任者が後任を決めるのは
非民主的だし不透明でもあります。
森喜朗の差別発言とそれにともなう辞任は
もはや国際的に注目するところです。
そうなれば、もっと民主的で
透明性のある、多くの人が納得できる
選出のしかたをする必要があるでしょう。
オリンピック大会組織委員会の会長なんて
どうせ選挙で決めるわけではないし、
とでも、森喜朗は思ったのでしょうか?
あるいは、ご自身が密室の談合で
総理大臣になるような人ならではの
発想なのかもしれないです。
もうひとつは川淵三郎氏は森喜朗とほとんど
同い年の高齢男性ということがあります。
それゆえ会長が変わっても、組織委員会の
ジェンダー差別的な体質が変わったようには
思われないということです。
森喜朗が問題のジェンダー差別的な
発言をしたのは、高齢男性であることも
一因と考えられるからです。
女性差別を理由に辞任する当人が人選する構図の変わらなさ…。
— nana/井田奈穂/選択的夫婦別姓・全国陳情アクション (@nana77rey1) February 11, 2021
「引き受ける前に外堀埋められてた。森さんの意向に反して勘弁してとは言えない、気の毒で」
「家族はみんな反対」
「人生最後の大役」
と語る80代男性が適任なのか。
既に理事の山口香氏とか選んだらいいのに。https://t.co/AMKBaChWUP
こうした理由で世論からの反発が強いので、
川淵三郎氏の組織委員会の会長起用に対して
政府も難渋をしめすことになります。
かくして川淵三郎氏はあっさりと組織委員会の
会長への就任を辞退することになります。
最初は川淵三郎氏は「人生最後の大役に
ベストを尽くす」とやる気満々だったのに、
とんだ茶番劇になったと思います。
「【速報】「川淵三郎氏の会長起用案を白紙へ」政府が組織委に働きかけ検討 」
「川淵三郎氏 組織委後任の会長「辞退させていただくと宣言」」