2021年02月27日

toujyouka016.jpg 五輪組織委員会の会長・橋本聖子が就任

2月24日エントリの続き。

森喜朗の後任の五輪組織委員会の会長には、
橋本聖子が就任することになりました。

「更新:橋本聖子氏が新会長に就任 東京五輪組織委員会」

 


後任が橋本聖子というのは、
まだまだ批判の余地があるとか、
もっと適切な人物がほかにいると言うかたも
いるだろうとは思います。
それでもこの人選は一定の成果だと思います。

後任を選定するプロセスが公開され
一定の透明性は確保できたと思います。
そして女性が就任したことで、
組織委員会のジェンダー差別的な体質を
批判し刷新すると、国際世論に対して
アピールもできたと思います。

橋本聖子は第5次男女共同参画の
基本計画に関する会議においても、
選択的夫婦別姓の実現に積極的でした。
なので「女性だけど反ジェンダー平等的な人を
就けた」ということもないと言えます。

「男女共同参画基本計画・選択的夫婦別姓」


ひとむかし前から、森喜朗のような
ジェンダー差別発言が出ても、発言主が
会長を辞任したり、後任が女性になったり、
ということにはならなかったと思います。

問題のジェンダー差別発言に対する
批判は、むかしでも出てはくるでしょう。
それでも組織委員会の人事に影響するほど
強い力は持っていないということです。

辞任する会長が指名しても、
ほとんど同い歳の高齢男性でも、
さほどの抵抗を受けることなく川淵三郎氏が
後任の会長に選出されたと思います。
その前に森喜朗が会長を辞任するという
事態にさえならないと思います。

そして「日本では会長が差別発言をしても
辞任にならない、他国では辞任なんて
あたり前なのに」と嘆かわしく言われる、
というのがオチの相場でした。


もうひとつわたしが指摘したいのは、
国際社会の圧力はほとんどなく
今回のオリンピック組織委員会の
会長選出にいたったことです。

森喜朗の問題発言に対する
国際社会からの批判もたくさんあったし、
多少は国内世論を後押ししたとは思います。
それでもほとんど国内世論の力だけで
会長の交代をさせたと思います。

ジェンダー差別発言を容認せず、
国内世論の力で解決をする、
日本社会のジェンダーに関する意識は、
むかしよりは向上したと言えそうです。

posted by たんぽぽ at 12:23 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 五輪組織委員会の会長・橋本聖子が就任 web拍手
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]