2021年03月11日

toujyouka016.jpg 自民党から地方議会に夫婦別姓反対文書

すでに話題になっていることですが、
先日2月24日に発覚したことです。

地方議会に対して選択的夫婦別姓の導入を
求める意見書を採択しないことを求める文書を、
自民党の国会議員の有志たち
(もちろん反対派(非共存派))が
送っていることがわかりました。

「全国40議長に別姓反対文書 自民有志、閣僚経験者も連名」
(はてなブックマーク)
「丸川担当相、夫婦別姓反対の書状に名前 「個人の信念」」
(はてなブックマーク)
「夫婦別姓「賛同しないで」 丸川担当相が連名、自民有志が地方議会に要望書」
(はてなブックマーク)

 
共同通信の記事は短いので全文引用します。

自民党の国会議員有志が、選択的夫婦別姓制度導入に
反対する文書を地方議員に送っていた問題で、
送付先は47都道府県議会議長のうち
自民党所属の約40人に上ることが
25日、関係者への取材で分かった。
有志議員側は圧力を否定しているが、
国会議員が地方議会の独立性を
脅かしかねない形で、波紋を広げそうだ。

文書は地方議会で夫婦別姓制度導入に
賛同する意見書を採択しないよう訴える内容。
閣僚就任前の丸川珠代男女共同参画担当相ら、
自民党の保守系の有志50人が名前を連ねた。
高市早苗前総務相、衛藤晟一前少子化対策担当相、
山谷えり子元拉致問題担当相ら閣僚経験者も含まれていた。

問題の選択的夫婦別姓に反対する文書と、
そこに名前を連ねている議員のリストは
東京新聞の以下の記事にあります。

「【全文】夫婦別姓反対を求める丸川大臣ら自民議員の文書、議員50人の一覧」


発覚した時点で自民党の有志が文書を送った
自治体はすでに40になっていました。
はじめたのはおそらくもっとずっと前で、
すでにだいぶ時間が経っていると考えられます。


自民党の有志たちが「採択するな」と
地方議会に文書を送ることになった、
選択的夫婦別姓の意見書とは、
「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」
活動も多く含まれると思います。

自民党の選択的夫婦別姓の反対派たちが
こんなかたちで干渉するというのは、
ななさんたち「全国陳情アクション」の活動は、
それだけ脅威に思われている
ということだと思います。

自民党の反対派(非共存派)議員たちも、
最初は地方議会のことだからと、
たいして気に留めなかったのかもしれないです。
意見書が地方で採択されたところで、
法的拘束力があるわけではないです。
国会はいくらでも無視できます。

それでも採択する自治体がほとんどです。
そうなれば世論形成にも力を持つでしょう。
いずれ強い影響力を発揮しかねないと、
反対派(非共存派)議員たちは
感じるようになったと想像します。


こうやって裏手回しに文書を送るのは、
「自民党らしい」やりかただと思います。

ひとむかし前なら、こうした自民党からの
裏手回しの圧力は結構功を奏しました。
露見してニュースざたになることも
それなりにありますが、批判が起きても
それほど強まらなかったです。

今回の選択的夫婦別姓の反対文書は、
結構批判が強まっているようです。
まがりなりにも世論の政治意識が
高まっていて、このような裏手回しを
許さなくなっているのでしょう。

また選択的夫婦別姓に対する関心が
高まっていることのあらわれも、あると思います。
それゆえエキセントリックなやりかたでの
反対に批判的になるものと思います。


今回の文書によって選択的夫婦別姓の
反対派に対する批判が強まり、
自民党の反対派がかえって立場を
悪くすればいいとは思います。
さすがにそこまでは無理かもしれないですが。

posted by たんぽぽ at 12:36 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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