選択的夫婦別姓の実現を求める意見書を
採択しないでと、自民党の反対派議員たちが、
地方自治体の議長に送っていた文書ですが、
そこに参加する自民党議員の中で、
とくに注目を浴びているのが、丸川珠代です。
「丸川担当相、夫婦別姓反対の書状に名前 「個人の信念」」
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「丸川氏、7回続けて答弁拒否 選択的夫婦別姓の反対理由」
(はてなブックマーク)
丸川珠代男女共同参画担当相が、
選択的夫婦別姓制度への反対を呼びかける書状に
名前を連ねていたことがわかった。
丸川氏は24日の記者会見で、
経緯を問われ「私個人の信念だ」と説明。
野党からはジェンダー平等に取り組む
閣僚としての姿勢を問う声が出ている。
【選択的夫婦別姓“反対文書”に丸川大臣の名前】#男女共同参画 担当大臣に就任したばかりの #丸川珠代 議員。ところが #埼玉県議会 の議員宛てに「 #選択的夫婦別姓 に賛成する意見書」を採択しないよう求める文書に名前が。大臣として #男女平等 の実現をどう進めていくのでしょうか?#news23 pic.twitter.com/mLthxnYBrB
— TBS NEWS (@tbs_news) February 25, 2021
丸川氏、7回続けて答弁拒否 選択的夫婦別姓の反対理由 https://t.co/Tc9lA1We8s
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) March 3, 2021
文書に名前を連ねた自民党議員は50人ほどいます。
その中で丸川珠代に注目が集まるのは、
男女共同参画相だからだと思います。
ジェンダー平等を推進する立場にある閣僚が、
ジェンダー平等に逆行する要求を
文書で送るのは矛盾しているからです。
やはりいくらなんでも国連女子差別撤廃委員会が日本政府に何度も勧告してる選択的夫婦別姓の導入を「個人の信念」だといって反対するような者が「男女共同参画担当大臣」というのはあまりに不適任すぎるでしょう
— § 佐藤倫子 (@sato__michiko) February 28, 2021
丸川担当相、夫婦別姓反対の書状に名前「個人の信念」https://t.co/NF3faSGWJr
丸川珠代はオリンピック相を兼任していることも、
今回の選択的夫婦別姓の反対文書に関して
注目される要因となったと思います。
オリンピック自体、ジェンダー平等を
憲章で定めています。
それに加えて森喜朗の「女が多い会議は
時間がかかる」発言で、ジェンダー平等に
対して関心が高まっていた矢先です。
丸川氏は会見で、書状の内容に賛同したことを
「私個人の信念」として認めた。
一方で、「今、私は政府の中で、
男女共同参画を推進する立場にある」とも回答。
ジェンダー平等をうたう東京五輪・パラリンピックを
担当する五輪相も兼務していることを念頭に、
「私の考えは脇に置いてでも、
日本が国際社会から理解を得て五輪を実現するために
必要なことは、力を全て尽くしてやる」と述べた。
自身の主張は抑え、閣僚としての職責を
優先するとの考えを示した形だ。
丸川珠代自身は、選択的夫婦別姓に反対し、
問題の文書に名前を連ねることは、
「私個人の信念だ」と答えています。
男女共同参画相が選択的夫婦別姓に
反対することについては「個人の信念」と
「閣僚としての立場」はべつと切り分けることで、
しのごうということのようです。
ネットやツイッターの議論でも
反論につまると「私個人の意見を
述べたに過ぎない」とエクスキューズする人が
いますが、それと似たものを感じます。