亀井静香は民主党・鳩山政権時代も、
選択的夫婦別姓に賛成するよう
説得することは不可能だったと
指摘するツイートをご紹介しました。
民主党政権時、選択的夫婦別姓を実現できなかったのは、連立政権を共にした亀井氏率いる国民新党の反対のため。今でも本当に悔やまれる。この発言を聞くと当時も説得は不可能なレベルだったと思うが、だからこそ政治的に乗り越えなければいつまでたっても変わらないと改めて思う。 https://t.co/xgkoS07DBj
— 寺田 学 (@teratamanabu) February 18, 2021
このツイートで、わたしが注目したいのは、
説得不能な反対派(非共存派)がいても
それを政治的に乗り越えないと
いつまでも変わらないと、述べていることです。
眼前に解決不可能な問題があっても、
「だからしかたない」とあきらめるのではなく、
なんらかの方法でそれを回避しつつ
解決を図らなければならないと
している、ということです。
これはとても大事なことです。
いままでは選択的夫婦別姓問題に関しては、
こうした意識が弱かったと思います。
解決不可能な問題があるにもかかわらず
解決しようとするには、かなりの
「ポリティカルウィル」が必要です。
これまでは「オンナコドモのことは
くだらない」という政治的ミソジニーゆえに、
必要なポリティカルウィルを
出せなかったのもあるのでしょう。
さらに言えば、選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)は説得不可能と
認識した上で、対策を考える必要がある
としていることも、注目したいです。
何度かお話していることですが、
かつての民主党政権や選択的夫婦別姓の推進派は、
反対派に関する認識がふじゅうぶんでした。
それゆえ亀井静香の説得にこだわりすぎて、
失敗をすることになったのでした。
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は
どういう人たちか、彼らの実態を適切に
把握した上で対策を考えることは大事です。
そうでないと、適切な対処ができなくて
反対派(非共存派)の思うつぼになる
可能性が高くなるからです。
現実問題として、反対派(非共存派)は
いつどこでどのようなかたちで
出てくるか、予想がつかないです。
それゆえ、実際に反対派(非共存派)が
出てくるまで、具体的な対策を
立てにくいのはやっかいなところです。
それでも反対派(非共存派)の実態を
的確に認識した上で、過去とまったく
同じ事態になったときだけは対策できる、
もしくはおちいってはならない
事態だけは避けられるようにする、
ということは大事でしょう。