国連女子差別撤廃委員会からの
選択的夫婦別姓の進捗についての
報告を求める文書を、日本の外務省が
内閣府・男女共同参画局に報告せず
隠していたことについてです。
「夫婦別姓など求める国連の文書、外務省が2年以上放置」
(はてなブックマーク)
文書の存在を外務省が隠していたことが
なぜ発覚したのかと思います。
朝日新聞の記事によると沖縄の風の
高良鉄美議員が参院で質疑したとあります。
その高良鉄美は、外務省から
女子差別撤廃委員会の問題の
文書を取り寄せたとあります。
参院の「政府開発援助等に関する特別委員会」で
高良鉄美議員(沖縄の風)が質問。
茂木敏充外相は経緯を認めたうえで
「内閣府と迅速に共有すべきだった。
国民の知る権利の観点からも問題だ」と答弁した。
国連は同年12月17日付で、
さらなる行動に関する情報の提供を求める
見解を外務省に送ったが、これが公表されず、
高良事務所が昨年9月、同省から文書を取り寄せた。
この際、同省は「英文の公表も
仮訳の予定もない」としていたという。
同事務所が今月15日、内閣府に問い合わせたところ、
外務省が文書について内閣府に
報告していなかったことが判明。
この問題に深くかかわっているかたなら、
女子差別撤廃委員会から文書がきて、
選択的夫婦別姓についてさらなる報告を
求められていることをご存知でしょう。
その文書がまったく公表されないので、
高良鉄美はどうなったのかと思って、
外務省に問い合わせたものと想像します。
高良鉄美の事務所が外務省から
問題の文書を取り寄せたのは2020年9月です。
この時点では、外務省が内閣府・男女共同参画局に
文書の存在を隠していることまでは、
わかっていなかったのでしょう。
外務省が文書を隠していることが
わかったのが2021年3月、高良鉄美の事務所が
文書を取り寄せてから半年後です。
選択的夫婦別姓に対する世論の関心が
高まっていることもあって、
高良鉄美の事務所は再度外務省に
不明な点を問い合わせたら文書を隠していることが
発覚した(外務省が白状した)、
ということではないかと思います。