自治体で可決した数の年次推移です。
「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の
調査によります。
#選択的夫婦別姓 推進の意見書可決数の推移です(陳情アクション調べ)。
— yuri (@ysv36gxuk) March 26, 2021
まんま、全国の当事者たちの期待や焦りの推移です。
3年前からの激増、そして今年すでに15件。もう待てないという思いが溢れてる。 pic.twitter.com/X6FXsM27bE
意見書可決の年次推移は、世論における
選択的夫婦別姓に対する関心の程度を
示しているとも思います。
1996年に意見書可決が増えたのは、
選択的夫婦別姓法案について
法制審議会の答申が出たからです。
1998年までピークが続いています。
2001-02年は自民党の選択的夫婦別姓の
推進派の活動が活発だったときです。
このときは野田聖子が中心的でした。
2010年のピークは民主党政権のときです。
長年選択的夫婦別姓を公約にしてきた
民主党が政権を取ったので、
ほどなくして選択的夫婦別姓は
実現するだろうと期待されていました。
2010年近辺の山は、民主党政権のとき。あのときも期待→落胆がものすごかった😭
— yuri (@ysv36gxuk) March 26, 2021
2015-16年のピークは、2015年12月に
出された最高裁大法廷回付のときです。
この判決は現行の夫婦同姓の強制を
合憲とするという、はなはだ遺憾なものでした。
それでも選択的夫婦別姓に賛成の趣旨の
意見書を可決する自治体が出てきた
ということは、世論を喚起し、選択的夫婦別姓に
関する適切な認識の普及にはなった
ということだと言えます。
こうしてみると2017年までは
選択的夫婦別姓に賛成の趣旨の
意見書可決は結構少ないと思います。
可決数がゼロの年が続いたこともあります。
2017年までは、選択的夫婦別姓が世論で
話題になったとか、関心が高まったと言っても、
案外たいしたことなかった
ということにもなるのでしょう。
わたしもこのブログを続けていても、
選択的夫婦別姓以外の話題を
取り上げることも結構多かったです。
また選択的夫婦別姓を取り上げても、
意見交換をしてくださるかたも
あまり多くなかったのでした。
そう考えると選択的夫婦別姓なんて、
「見捨てられた話題」だったと言えます。
2018年以降は、それ以前と打って変わって
選択的夫婦別姓に賛成の趣旨の
意見書の可決数が急激に増えます。
これは「陳情アクション」の自治体への
働きかけがあることはもちろんでしょう。
それだけでなく、世論の選択的夫婦別姓への
関心の高まりもあるものと思います。
「陳情アクション」の活動が世論の関心を
高めている部分も大きいと思います。
よってこのあたりは相乗効果かもしれないです。