森喜朗の「女が多い会議は時間がかかる」
発言に抗議して、オリンピックの聖火ランナーを
辞退した大学院生の続きです。
「聖火走者辞退で別理由提案、長崎 女性蔑視に反発の大学院生へ」
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「聖火ランナー辞退の女性理由隠蔽≠ノ怒り「森会長の名前を出していただかないと困る」」
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森喜朗の発言に抗議して聖火ランナーを
辞退した大学院生は、男女共同参画を
研究しているかたです。
ジェンダー問題に対して意識と見識があるから
できたことでもあるのでしょう。
大学で男女共同参画を専門に研究する諸国さんは、
聖火ランナーを辞退することを決意。
同月22日に長崎県から最終的な意思確認の
メールを受けた諸国さんは、
返信期限の24日に「走る意思がない」
ということに加えて「森会長の発言や考え方に
賛同、承認できなかった」と理由を記した。
ここで聖火ランナーの辞退という
眼に見えるかたちで、森喜朗の発言に
抗議しなければならない、でないと女性が
軽視される現状に甘んじることになると考えるのも
ごもっともなかた、ということです。
この大学院生のかたはご自身の主張を
よくつらぬいてくださったと思います。
これは評価と応援をしたいです。
こうした状況において、県からの提案を断わり
差別への抗議をつらぬくのは、それなりに覚悟して
かかる必要があることだからです。
男女共同参画を研究していて
ジェンダー問題に対してくわしいかたに対して、
「辞退理由から女性差別のことを伏せろ」と
「提案」してくる長崎県のほうこそ
いい度胸していると、わたしなら
思うところではあります。
長崎県からは、辞退理由から森喜朗の
発言のことを伏せる提案が2回来たのでした。
それでもさほどしつこくはなかったようですし、
聖火ランナー自体の大学院生に
圧力をかけたわけでもなかったです。
最終的には長崎県側が提案を取り下げ、
諸国さんの当初の辞退理由が公表された。
その後に県などから圧力のようなものはなく、
今回の行動に対して周囲からは賛同の声が上がっているという。
それでこの大学院生のかたは
森喜朗の発言を理由に聖火ランナーを辞退すると、
自身の主張をつらぬけたのもありそうです。