2021年04月07日

toujyouka016.jpg 夫婦別姓反対派の精神構造・異教徒排除

選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)の
精神構造についての記事です。

「選択的夫婦別姓に反対する人と対話するために」

反対派(非共存派)との議論はなぜ
かみ合わないのかという疑問から始まって、
彼ら反対派の主張を分析することにより
その原因をつきつめていったというものです。

 
最初に述べられるつぎの指摘は、
選択的夫婦別姓に反対を続ける
メンタリティとして、重要なことだと思います。

僕が気がついたのは、「伝統的家族観」を
反対の根拠とする方々(いわゆる政治的保守層)が
守りたいのは「自分たちが伝統的家族観を
持ち続けられること」ではなく、
「日本人みんなが伝統的家族観を
持ち続けること」だ、ということです。

選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は
戦後民法と企業利益のために
普及させた「家族イデオロギー」を
金科玉条のように守ることを「信仰」としています。

「家族思想という信仰」

選択的夫婦別姓は彼らの「家族イデオロギー」に
含まれない「家族のありかた」です。
よって彼ら反対派(非共存派)にとって
「教義」に反する「異教徒」になります。


これに加えて彼ら反対派(非共存派)は、
「異教徒」を日本社会から排除して、
すべての人たちが「信仰」にもとづく
「家族」を持つ状況を維持する
必要があると考えてもいます。

つまり「異教徒」を排除するところまで、
彼らの「教義」に含まれるということです。
選択的夫婦別姓の反対派は「異教徒」との共存を
認めない「非共存派」ということです。

「問題は共存か非共存か」


選択制だから夫婦同姓にしたい人は
制度導入後も夫婦同姓を選択できるのに、
なぜ反対派(非共存派)は受け入れないのか、
それもこのあたりにその理由があります。

選択制にしたら「異教徒」と共存することになる、
それが反対派(非共存派)にとっての
「教義」に反するということです。
それゆえ選択制でも反対することになります。

選択的夫婦別姓は導入によって
損失する人のいない「パレート改善」です。
それも反対派(非共存派)は理解しないです。

「選択的夫婦別姓はパレート改善」
「パレート改善から見た別姓反対派の主張」

彼ら反対派(非共存派)の考えにあることは、
「異教徒」が社会に入ってきて、
共存させられるかどうかだからです。
「パレート改善」なんて彼ら反対派の
判断基準には含まれないということです。


このような選択的夫婦別姓の反対派
(非共存派)が邁進する「異教徒」排除なんて、
まったくの人権侵害であり、
社会を不健全にする大いなる原動力であり、
独善もはなはだしいことは、言うまでもないです。

このあたりについても言いたいことは
たくさんありますし、また言うべきことですが、
いまは置いておきます。


反対派(非共存派)の精神構造は
自分の奉じる「家族イデオロギー」に反する
「異教徒」の排除にあるということは、
選択的夫婦別姓を推進する立場としては、
よく認識しておく必要はありそうです。

かかる「異教徒」排除の精神構造を
把握したところで、反対派(非共存派)との対話が
かみあうようになるわけではないでしょう。

それでも反対派(非共存派)が
なにを考えているのか把握していることで、
おのずと推進派のかまえかた、
対処のしかたも変わってくると思います。

posted by たんぽぽ at 11:39 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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