前のエントリの続き。
同性結婚の是非について尋ねた
朝日新聞の世論調査ですが、今回の結果は
年代別の割合に顕著な特徴があります。
「同性婚「認めるべきだ」65% 本誌世論調査 18-29歳 86%」(全文)
18-29歳と60代までのすべての世代で、
賛成が圧倒的多数になっていることです。
「同性愛の意識、24年前の世論調査では? 「理解できない」65%だった」
18-29歳は86%が同性結婚を
法律で認めることに賛成です。
反対はわずかに11%となっています。
60代でも66%が同性結婚に賛成で
反対は17%にとどまっています。
同性結婚に対する理解は、
60代までじゅうぶん浸透したと
言えるレベルになっています。
もともと若年層ほど同性結婚に
賛成の割合が高い傾向となります。
今回の調査は60代と高齢層でも、
圧倒的多数で同性結婚に賛同しています。
同性結婚の賛否の割合の世代依存が
小さくなっているということです。
とくに反対の割合は、18-29歳から
60代までほとんど変わっていないです。
賛成の割合は、若年層ほど高い傾向ですが、
これは高齢層に「わからない、
無回答」が増えることによります。
ただ70代以上だけが賛成37%、
反対41%で割合が逆転しています。
そして60代以下とくらべて、
大きく数値が開いています。
70代以上の世代だけ「別世界」のようです。
なぜ同性結婚は60代まで理解が
浸透することができたのか、
70代以上だけ「別世界」のように
同性結婚の理解が遅れているのかは、
今後調査をする必要がありそうです。
付記:
2017年の朝日新聞の世論調査では、
同性結婚の賛否に対する年齢依存は
もっとはっきりしています。
60代では賛成と反対の割合が
ほとんど等しくなっています。
「朝日・同性結婚の世論調査」
最近の4年間で同性結婚に対する理解は、
幅広い世代で急速に進んだことが
あらためてわかります。