あったのではないかと、わたしは少し思っています。
じつにゆゆしいことになりますが。
平成時代の政治思想は「カイカク」と
「ネトウヨ」だと、わたしは考えています。
このどちらも反知性主義という点で、
共通していると思います。
「カイカク」はわたしが作ったことばです。
一般に定着している政治用語ではないです。
「平成時代の政治思想・カイカク」
「大阪都構想・住民投票(2)」
「カイカクを支持する人たち」
「期待感だけで選ぶ人たち」
「カイカク」とは、強いカリスマや指導力を
持った政治家や政治勢力が現れて
世の中を変えてくれることに期待する人たち、
およびそのような政治思想です。
「カイカク」の政治手法は、
わかりやすいメッセージを発する、
多数の劣情や偏見に訴える、というものです。
ようは「大衆迎合主義」です。
「大衆迎合主義の精神構造」
「カイカク」はわかりやすい
メッセージを出しやすいゆえに、
「小さな政府主義」を掲げることが多いです。
また劣情や偏見に訴えようとするので、
デマや差別主義に走ることも多いです。
優先するのは「わかりやすさ」「劣情」、
それによって事実と根拠にもとづく
実証的な態度は軽視や拒絶をします。
まさしく知性への挑戦、反知性主義です。
そうした「カイカク」の政治手法を
体現することで支持を伸ばしたのが、
「維新の会」になります。
維新が台頭してきたのは、
平成時代の反知性主義に求められていた、
ということでもあると言えます。
義務教育がなければ、母語での読み書きも英語の読み書きもできないし、おつりも消費税も何割引もわからない。そして読み書きと計算ができれば生きていけるかといえばそうではない。日本国憲法を知り、世界を知り、歴史を知り、音楽を知り、美術を知る。人はパンのみに生くるにあらず。
— 3a8(ab) (@saya_fairyland) April 10, 2021
義務教育を軽視したらいけないよ。だから維新みたいなのに騙されるんだよ。
— 3a8(ab) (@saya_fairyland) April 10, 2021
ですね。維新は出るべくして出てきたんだと思います。
— 3a8(ab) (@saya_fairyland) April 10, 2021
もうひとつの平成の政治思想「ネトウヨ」が
反知性的なのは言うまでもないと思います。
彼ら「ネトウヨ」は、デマ、差別、
偏見、劣情だけで発言していると
言っていいくらいです。
「ネトウヨ」の揺籃の舞台となった
「2ちゃんねる」(現在の「5ちゃんねる」)が
どんな場所かを考えても、その反知性ぶりは
自明だと思います。
「カイカク」と「ネトウヨ」は、
どちらも平成時代の反知性主義が
求めたものだったと言えるでしょう。
これらは平成時代のイディオクラシーの
産物だったということです。