2021年05月06日

toujyouka016.jpg 反知性主義が反知性主義を批判する

前のエントリの続き。

イディオクラシーの平成時代が終わった現在、
もっとも反知性主義に取り憑かれているのは、
わたしが見たかぎりでは、
にせ科学批判のコミュニティだと思います。

 
彼らは3.11震災以来の、原子力関係の
にせ科学批判で大きな成果をあげました。
その後彼らは「ネトウヨ」に接近し、
加担するようになっていきました。

「にせ科学批判の右傾化問題」
「またにせ科学批判の右傾化問題」

彼らにせ科学の批判者たちも
「反知性主義を批判するべつの反知性主義者」
だったということです。


彼らにせ科学批判の人たちの多くは、
リベラル、左派、左翼や現在の野党に
憎しみや敵意を持っていたようです。

原子力関係のにせ科学を信奉する
反知性主義者は、政治的にはリベラルや
左派、左翼が多かったのでした。
それゆえ、にせ科学批判者たちは、
かねてからの恨みを晴らす
格好の機会になったようです。

原子力関係のにせ科学批判で
成功体験を持った彼らは、
「反リベラル、反左派、反野党」という
自分の政治的立ち位置にも
自信を持つようになったものと思います。

それで政治的立ち位置を同じくする
「ネトウヨ」に接近して、ときにそれに
協調するようになったものと思います。


彼らにせ科学批判の人たちも、
リベラル、左派、左翼や現在の野党に対する
憎しみという「劣情」にさからえず、
「ネトウヨ」に接近という反知性主義に
堕していったということです。

にせ科学批判の人たちもしょせん時代の申し子、
平成時代の反知性主義者のうちだったと
言ってしまえば、それまでかもしれないです。

それでも反知性主義ともっとも
対峙するべき立場にあるはずの人たちが、
イディオクラシーに堕するというのは、
その醜悪さはきわだっていると思います。

さらに言えば、ほかのコミュニティは
イディオクラシーから脱却し出して、
正気を取り戻し始めている令和になって、
もっともひどくイディオクラシーに
取り憑かれるという、「周回遅れ」ぶりも
醜悪な戯画を感じさせます。


posted by たんぽぽ at 21:25 | Comment(0) | 疑似科学(にせ科学) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 反知性主義が反知性主義を批判する web拍手
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]