世界経済フォーラムが発表する
「ジェンダーギャップ指数」の日本の結果のうち、
今回は「政治」分野を見ていきます。
「政治」分野の各項目の日本の
スコアとランクは、悲惨なものとなっています。
「女性国会議員の割合」は0.110です。
列国議会同盟(IPU)のサイトを見ると、
日本の女性国会議員の割合は
衆院で10.2%、参院で20.7%となっています。
(2019年2月現在のデータなので、
2019年7月の参院選の結果は反映されない。)
「Women in national parliaments」
順位は下院だけで並べていますが、
日本は192カ国中164位と、下から数えたほうが
問題なく早いレベルで低迷しています。
1位はルワンダで、下院における
女性議員の割合は61.3%と半数を超えています。
上位15位までの国で、下院の女性議員の
割合は4割を超えています。
3割以上は上位48位までです。
国際社会の中では、日本の10.2%がかなりの
下位になるのもごもっともと言えます。
2019年の参院選では、女性当選者の
人数は28人ですが、これは2016年と
同数で増えなかったのでした。
「参院選・女性当選者は前回と同数」
与党の自民党と公明党がどちらも
女性候補者を立てることに不熱心です。
そしてこれらの政党がいつも選挙で
多数の議席を確保します。
となれば、日本に女性議員が増えないのは、
無理もないことだと言えます。
各党の女性候補者の割合。 pic.twitter.com/a2yCpTFSeZ
— 松尾 貴史 (@Kitsch_Matsuo) July 19, 2019
「女性閣僚の割合」は0.111です。
菅内閣は発足時女性閣僚はふたりだけです。
積極的に女性を閣僚に登用しようという
意識なんてないでしょうから、
かかる低迷はごもっともなことです。
【女性10%】閣僚20人中、女性は2人に留まる#菅内閣 の閣僚名簿が発表されました。
— ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア (@HuffPostJapan) September 16, 2020
女性の割合が60%を超える国もある中、 #菅内閣 の女性閣僚比率は10.0%になります。
世界148位のブータン、マーシャル諸島、サンマリノと並ぶ割合です。https://t.co/dgVht6VNk9
「過去50人までの国の代表者」は、
日本の場合首相、総理大臣になります。
日本はこれまで女性首相がいたことはないです。
よって人数がゼロであり、割合もゼロで、
スコアが0.000になります。
日本のジェンダーギャップがとくに
大きいところは、「経済」の「管理職、経営者」と
「政治」の全般ということになります。
これは日本社会は意思決定の場にいるのは
ほとんど男性であり、女性はその下で
暮らしていることを示すことになります。