ジェンダーギャップ指数に関して、
「順位だけに注目する段階は
もう終わっている」という指摘です。
これは重要かつごもっともだと思います。
順位にだけ注目するフェーズは終わっている。10年以上、発表される度に、問題点について識者がコメントし続けている。もっとレポート本体の内容を伝えてほしいし、ジェンダー格差を放置することの意味を内閣府のコロナの女性への影響研究会の資料(データ、議事録)も活用して問題提起してほしい。 https://t.co/c5Eiw1C2Ep
— 大崎麻子 (@akosaki75) March 30, 2021
男女格差、日本は世界120位 G7で最下位 https://t.co/bDEwVklCXV
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) March 30, 2021
ジェンダーギャップ指数の報告は
15年以上前からほぼ毎年あります。
そのたびに日本の順位は諸外国とくらべて
順位が下位なこと、さらには毎年のように
順位が下がることが話題となります。
いつまでも順位ばかり注目していないで、
この報告をもとになにをしたらいいのか、
「つぎの段階」に進む必要があるでしょう。
「つぎの段階」としてツイートでは、
具体的には、報告書本体の内容を
もっと伝えてほしい、ジェンダー格差を
放置することの意味を問題提起する
資料として活用してほしい、
という趣旨のことを言っています。
報告書は単に数値を示すだけでなく、
くわしい分析も載せられています。
これらまで読まなければ、単に順位だけに
関心を持つのは、報告書の読みかたとしては
あまりに表層的だと言えます。
世界経済フォーラムがジェンダー格差の
調査を報告するのは、ジェンダー格差が
放置されることを問題であるとして、
国際社会に対してその警鐘を
鳴らしているということでもあります。
それを考えると順位にこだわるだけ
というのは、この問題を「他人ごと」に
しているとも言えるでしょう。
日本も国際社会の一員として、
自分たちに向けられた報告として、
問題意識を持つ必要があると言えます。
(「国際社会の一員として、差別問題を考え、
差別の解消に取り組む」というスタンスは、
日本人は苦手な人も多いと思いますが。)
ジェンダーギャップ指数の報告書は、
4つの分野に分けて、細かく数値を示しています。
これらをくわしく分析して、
日本のジェンダーギャップが大きい原因は
なにかを認識するのも大事だと思います。
さらにはかかるジェンダーギャップを
解消するためにはどうしたらよいか、
日本の場合なにをなすべきか、
具体的な施策を考えることだと思います。