自民党の部会で紛糾し、了承が見送りになる
というお粗末なことがありました。
「「いろんな副作用も」LGBT理解増進法案 自民部会で紛糾 了承見送り」
(はてなブックマーク)
これは文字通り、性的少数者の理解を
増進すること目的とした法律です。
5年前の2016年にも、この理解増進法案の
制定を進めたことがありました。
ところが自民党から反対の意見が相次ぎ、
結局法案の提出を断念することになりました。
「LGBT理解増進法案・自民で失速」
この法案をふたたび提出しようという
ことなのですが、またしても議論が紛糾して
頓挫しそうだということです。
部会における反性的少数者の議員たちの
発言はどれも差別と偏見、科学的誤認に
満ちたものとなっています。
その中でとりわけ強烈だとわたしが
思ったのは、「差別禁止を法律で
明記すると、あちこちで裁判を起こす」
という趣旨の発言です。
「LGBT法案「種の保存に背く」「裁判あちこちで起こす」……自民党内で相次いだ“慎重論”の中身」
「性的指向や性自認を理由とする差別は許されない」
という文言が法案に加わったことから、
20日、党本部で審査を行いました。
「『許されない』と明記されることで、
権利を主張する人が出て、裁判をあちこちで起こす」。
自民党の議員は「差別は許されない」と
明記することに反対ということです。
これは「ときには差別してもよい」ことに
したいというのでしょうか?
相当に衝撃的な発言だと思います。
彼ら自民党の反性的少数者議員も、
現状は性的少数者を差別しているという
意識はあるのかもしれないです。
それを否定したくないということなのでしょう。
「自民党のLGBT理解が酷すぎると非難「全然進歩してない」」
《「差別は許されない」と言うかどうかのレベルで
自分の国が止まっていること、本当にがっかりします》
《差別は許されない社会を許さない議員、
いったい何のために存在しているのか》
《差別の温床は自民党内部にあったのですね》
《場合によっては差別しても大丈夫ですよとか言って欲しいの?》
「権利を主張する人が出て、裁判をあちこちで起こす」
という発言も相当に強烈です。
自分の人権が侵害されていると思ったら、
裁判を起こすのは当然です。
それが市民としての権利です。
なにか問題があるのでしょうか?
自分たちは性的少数者を差別しているので、
きっと訴えられるということを
前提にしているのかもしれないです。
そして彼ら自民党の反性的少数者議員は、
「差別は許されない」と明記すれば、
被差別マイノリティは裁判を起こさない
とでも思っているのでしょうか?
「差別は許されない」と法律で
決まっていなければ、性的少数者たちは
差別されても泣き寝入りするとでも、
彼ら自民党の反性的少数者議員は
考えているのかもしれないです。
あるいは性的少数者たちが提訴しても、
法律で差別が容認されるかぎり、
性的少数者たちが勝訴する見込みは低い
とでも考えているのでしょうか?
あくまでも女性同性愛擁護のみですよね。
あと女性のバイセク。
ただし女性に限る!と正直に言えばいいのに。
そもそも性的少数者の問題にも、
専門に取り組む活動があります。
あなたが男性同性愛者のための活動が
ふじゅうぶんだと考えるなら、
そちらに働きかけるといいと思います。
その前にあなたがご自分で
活動なさればいいと思いますが。