先送りしたことを受けて、
「自民党はやる気がない」と早々に見かぎる
コメントをふたつご紹介しました。
「自民党政権で選択的夫婦別姓は実現しない」
「自民党の良心のアピールで終わりそう」
自民党はやっぱりやる気がないらしい。落選運動をするしかないな。
— 青野慶久/aono@cybozu (@aono) April 22, 2021
自民、選択的夫婦別姓議論を次期衆院選後に先送りへ https://t.co/q0WX6VrEEc
やる気無し、やったふりだけ、国民なめてる自民党。#選択的夫婦別姓賛成
— ひまわり358 (@himawarigogo358) April 23, 2021
こんなに早く自民党を見かぎる論調が
出てくるのは、結構なことだと思います。
わたしとしてはちょっと意外にも思っています。
すでにお話したように現状では
自民党政権が続くかぎり、選択的夫婦別姓は
実現しないと考えられます。
自民党に期待したところで裏切られるだけでしょう。
いたずらに疲弊することになります。
ここで「自民党が政権を取り続けるかぎり、
自民党にお願いして選択的夫婦別姓を
実現してもらうしかない」という
論調にならないのはすばらしいと思います。
「悲しき「与党信仰」の末路」
2021年の現在、立憲民主党などの野党が
政権を取る可能性はごく小さいです。
それでも「自民党信仰」にならないのは、
かなりのポテンシャルだと思います。
対極的に「自民党信仰」に走ったのが、
むかしわたしがかかわった、
ネットの選択的夫婦別姓の市民団体でした。
この市民団体の人たちは「自民党が政権を
取り続けるから、自民党でないと
選択的夫婦別姓は実現しない」と信じて、
自民党に「お願い」を続けたのでした。
その「お願い」は見事に
裏切られたことは言うまでもないです。
このネットの選択的夫婦別姓の市民団体が
活躍していたのは00年代でした。
現在の立憲民主党よりも当時の民主党は、
政権を取る可能性が高かったです。
それでもこの市民団体の人たちは
「野党は政権を取れない」と言って、
はなから期待をしませんでした。
彼女たちの活動は、民主党が政権を取った
2009年まで、この調子で続きました。
00年代のネットの市民団体とくらべると、
現在の選択的夫婦別姓問題にかかわる
かたたちには、隔絶の差があると思います。
かかるポテンシャルの差は、
「平成」と「令和」の違いもあるかもしれないです。
(というと、また反知性主義のお話に
からめるのかと、思われそうですが。)