2021年06月06日

toujyouka016.jpg 選択的夫婦別姓・早々に自民党を見限る

自民党が選択的夫婦別姓の法案提出を
先送りしたことを受けて、
「自民党はやる気がない」と早々に見かぎる
コメントをふたつご紹介しました。

「自民党政権で選択的夫婦別姓は実現しない」
「自民党の良心のアピールで終わりそう」

 

こんなに早く自民党を見かぎる論調が
出てくるのは、結構なことだと思います。
わたしとしてはちょっと意外にも思っています。

すでにお話したように現状では
自民党政権が続くかぎり、選択的夫婦別姓は
実現しないと考えられます。
自民党に期待したところで裏切られるだけでしょう。
いたずらに疲弊することになります。


ここで「自民党が政権を取り続けるかぎり、
自民党にお願いして選択的夫婦別姓を
実現してもらうしかない」という
論調にならないのはすばらしいと思います。

「悲しき「与党信仰」の末路」

2021年の現在、立憲民主党などの野党が
政権を取る可能性はごく小さいです。
それでも「自民党信仰」にならないのは、
かなりのポテンシャルだと思います。


対極的に「自民党信仰」に走ったのが、
むかしわたしがかかわった、
ネットの選択的夫婦別姓の市民団体でした。

この市民団体の人たちは「自民党が政権を
取り続けるから、自民党でないと
選択的夫婦別姓は実現しない」と信じて、
自民党に「お願い」を続けたのでした。
その「お願い」は見事に
裏切られたことは言うまでもないです。

このネットの選択的夫婦別姓の市民団体が
活躍していたのは00年代でした。
現在の立憲民主党よりも当時の民主党は、
政権を取る可能性が高かったです。

それでもこの市民団体の人たちは
「野党は政権を取れない」と言って、
はなから期待をしませんでした。
彼女たちの活動は、民主党が政権を取った
2009年まで、この調子で続きました。


00年代のネットの市民団体とくらべると、
現在の選択的夫婦別姓問題にかかわる
かたたちには、隔絶の差があると思います。

かかるポテンシャルの差は、
「平成」と「令和」の違いもあるかもしれないです。
(というと、また反知性主義のお話に
からめるのかと、思われそうですが。)

posted by たんぽぽ at 23:23 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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