反対する議連ができたことをお話しました。
「自民党・反対派の議連のほうが大人数」
反対派(非共存派)の議連は、推進派の
議連より規模が大きいという残念なことに
なったのですが、そこに安倍晋三の働きかけが
あったことについても少し触れました。
「「夫の姓」に違和感ジワジワ…事実婚を検討」
推進派議員「(慎重派が)相当動員をかけてる。
いろんな人が『安倍さんから
電話もらっちゃって』と言っている」
反対派の集会に出席するよう、多くの議員に安倍晋三前総理が電話していたようです。
— 選択的夫婦別姓・全国陳情アクション北海道 (@chinjo_hokkaido) April 3, 2021
それほど熱心に反対するなら、ぜひカメラの前で全国民に対し発信したらいかがでしょうか。#選択的夫婦別姓https://t.co/F0CWmg6Usn
ここにきてついに(?)、選択的夫婦別姓に
反対という立ち位置を、安倍晋三は
はっきりさせたことになるでしょう。
それ以前、とくに首相に在任中は、
選択的夫婦別姓に対する意見や立ち位置を、
安倍晋三はあまりはっきりさせて
こなかったと思います。
目立つところで選択的夫婦別姓に反対を
表明すると、猛烈な批判を浴びると
安倍晋三もわかっていたのでしょう。
それで明言を用心深く避けていたものと思います。
この手の「用心深さ」や、目立って批判を
されないよう裏手回しに行動する
「周到さ」は、安倍晋三は無駄に(?)
長けているように思います。
2年前の党首討論で、安倍晋三は
選択的夫婦別姓について「経済成長とは
関係ないと考えている」と答えました。
これも選択的夫婦別姓に反対という
みずからの信条にうそをつくことなく、
明言をさけて猛烈な批判を受けるのを
回避するという、安倍晋三なりに考えた
回答だったのだろうと思います。
「選択的夫婦別姓は経済と関係ない?」
質問に正面から答えようとしない安倍首相に対し、
司会の夏野剛(54)は「今のご返答は
『選択的夫婦別姓はいらない』というご返答で
よろしいでしょうか」と再度見解を求める。
すると安倍首相は「いわば経済成長とは関わりがない
というふうに考えています」と、またも明言を避けた。
選択的夫婦別姓に反対とはっきり
言っていなかったといっても、
安倍晋三には自民党が野党だったころの
「共産主義のドグマ」発言があります。
「夫婦別姓は家族解体が目標?」
「夫婦別姓は共産主義のドグマ?」
また安倍晋三は日本会議のような
選択的夫婦別姓に反対する右翼団体との
緊密度も高いほうとなっています。
性教育バッシングや、子ども手当てバッシングなど、
ほかの家族・ジェンダー政策に関しても、
安倍晋三は因襲・反動的な活動や言動を
先導することもあります。
夫婦別姓を「左翼的かつ共産主義のドグマ」と語った安倍総理の言葉、これ本当に不思議なんですよね。夫婦別姓が理由で共産主義の国になった国あるの?もちろんOECD加盟各国も日本以外全て夫婦別姓OKですが、どこも共産主義国にならないどこか一カ国ぐらいないと説得力ゼロ。https://t.co/ZtxUkkfnYF pic.twitter.com/AggNku3Gwk
— 井田奈穂/Naho Ida/選択的夫婦別姓・全国陳情アクション (@nana77rey1) July 13, 2018
状況証拠はいくつもありますし、
安倍晋三は選択的夫婦別姓なんて
絶対に反対だろうと思っていたかたも
少なくなかったと思います。
その予想は当たったことになります。
当てるのが難しい予想というわけでは、
ぜんぜんないと思いますが。
英国のジョンソン首相は今年1月米国バイデン大統領との電話会談で「英米の特別な関係という言葉はやめてほしい。英国が弱々しく思われる」と伝えていたそうです。
どう考えても歴史的にアメリカから見るイギリスはフランス、ドイツ、イタリアなどと異なり日本とも当然異なる「特別な関係」で特に異論はないと思いますがね。
ところがジョンソン首相はそれが嫌であり、弱々しいく思われてしまうと。
何で米大統領が「我々とイギリスは特別な関係だ」と主張することでイギリスが弱々しく思われるのでしょう。
結婚して女性が男性側の姓になることでのマイナス面というのは、同じように多くの人にとって意味不明。
ジョンソン首相の「弱々しく思われる」といった感覚。
これはつまり被害妄想と自意識過剰から生じるもの。
被害妄想と自意識過剰が融合され、より一般的感覚から乖離しますね。