2021年06月12日

toujyouka016.jpg 理解増進さえしたくない自民党の反対派

6月9日エントリの続き。

性的少数者の理解増進法の提出を断念した
自民党に対して激昂するかたの続き。

「自民、LGBT法案の提出断念 今国会で日程確保できず」
(はてなブックマーク)

 
このツイートのかたは「差別禁止規定もない
「理解増進」という骨抜き法案で、
しかも理解広げる施策の前提に
「差別は許されない」という認識を
示すことすら反対し」と言っています。


この「理解増進法」というのは、
差別を禁止する規定がない法案です。
実効性がない法律と言えます。
その程度の法案でさえ自民党の反対派議員は
賛成できなくてつぶすということです。


理解増進法はもともとは差別禁止法を
提出することを予定していました。
それが差別規定のない「理解増進」だけの
法案に後退することになりました。

なぜ後退したかといえば自民党の
家族・ジェンダーに因襲的な議員たちによる
猛烈な抵抗があったからです。
彼ら反対派に妥協と譲歩をするために
「差別禁止」を「理解増進」に
後退させたということです。

「性的少数者の差別解消 超党派議連、そろり始動」

内閣や自民党内に伝統的な家族観を
重んじる考えが根強いため、
議連では「差別解消法」などの制定を
目的とせず、時間をかけて理解を広めていく

議連幹部は「法制化の議論を急ぐと反発を招く」と判断。
性的少数者への差別を人権問題として
捉えるところから活動を始め、
徐々に理解を浸透させたい考えだ。

「LGBT 自民足踏み 参院選公約に「理解増進」法整備 
党内・保守派から異論 再び失速」


稲田氏は今年2月、党内に特命委員会を設置した。
反対派を抑えようと、安倍晋三首相に近い
古谷圭司衆院議員を委員長に。
差別禁止法制自体に後ろ向きな党内に配慮し、
「差別禁止」でなく「理解増進」法案を掲げた。

同性婚を求める当事者団体などは
「同性婚ができないのは差別だ」と
訴えており、「性的指向による差別禁止」を
うたいたくないという事情もあった。


理解増進法の成立を、実は自民党は
2016年7月の参院選で公約にしていました。
ところがそれさえも反対派の猛烈な抵抗に遭い、
失速していくことになります。

「LGBT理解増進法案・自民で失速」
「LGBT理解増進法案・自民で失速」

「骨抜き法案」のレベルに後退しても、
なおまったく認めようとしないのが、
自民党の反対派議員たちということです。

上で引用した5年前の記事を見ると、
自民党内の反対派議員たちの理解を広めていくと、
推進派議員たちは考えていました。

「理解増進」法案にさえ反対する
自民党内の反対派議員たちは、
「理解する気はない」ということになるでしょう。

posted by たんぽぽ at 19:31 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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