国会で選択的夫婦別姓の審議を求める意見書が、
6月7日に東京都議会で可決されました。
「「選択的夫婦別姓」議論推進の意見書、都議会で可決 反対だった自民もついに協力」
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東京都議会は6月7日、選択的夫婦別姓制度について、
国会での議論推進を求める意見書を全会派賛成で可決した。
「選択的夫婦別姓」議論推進の意見書、都議会で可決 反対だった自民もついに協力 |弁護士ドットコムニュース https://t.co/AzA5MkWida @bengo4topicsより
— 選択的夫婦別姓・全国陳情アクション(公式) (@chinjo_action) June 7, 2021
東京都議会では2年前の2019年9月に、
選択的夫婦別姓の審議を求める
意見書の提出が見送られています。
「都議会・選択的夫婦別姓の意見書見送り」
自民党だけが反対したため、
意見書の審議ができなかったからです。
この意見書は、地方議会にはたらきかけを
している市民団体「選択的夫婦別姓・
全国陳情アクション」が提出した請願を受けたもの。
請願は2019年6月に賛成多数で可決していたが、
意見書の可決には「全会派賛成」という通例があり、
自民党のみ反対にまわったため、2年間実現しなかった。
それから2年近くたって、自民党も意見書の提出に
協力するようになったということです。
しかし、全国陳情アクションの地道な活動や、
夫婦別姓を求める世論の高まりを背景に、
自民党も「賛成」にまわったという。
これまでに、都道府県レベルでは少なくとも
7府県で同様の意見書が可決され、
国会に提出されているが、都議会が動いたことで
全国に影響が広がりそうだ。
自民党が協力的になったのは、
記事にもあるように、選択的夫婦別姓を求める
世論の高まりはあると思います。
そしてなにより全国陳情アクションの
地道な働きかけは大きいと思います。
おめでとうございます❗️
— hakobune (@hakobune4) June 7, 2021
ありがとうございます‼️😃😃😃
ほかにわたしが考えていることとして、
都議会選が近いので、それを意識した
ということもあるかもしれないです。
選択的夫婦別姓の実現が求められる中、
意見書の提出さえも反対していては、
有権者からの印象が悪くなることを
考えた可能性はあります。
自民党は2017年7月の都議会選挙で、
公明党と並んで23議席、過去最低の議席数
という空前の大敗を喫しています。
「2017年・東京都議会選」
都議会の自民党は、選挙に対する
切実さがそれだけ深刻ということです。
次の選挙での起死回生のためにも、
世論の動きに敏感になってもごもっともです。
もうひとつ、わたしが考えていることとして
オリンピックを意識しているのではないか、
ということがあります。
つい先日も、森喜朗の「女の多い会議は
時間がかかる」発言が批判を浴びています。
森喜朗はオリンピックの組織委員会の会長を
辞任することになり、後任に橋本聖子が
就任する事態にいたったのでした。
「女性が多い会議は時間がかかる?」
ここで都議会自民党が、選択的夫婦別姓の
意見書にさえ反対するとなると、
オリンピック憲章違反として、
国内外の世論から反発を買うことを
懸念したことは考えられます。
東京はほかならぬオリンピックの開催都市です。
オリンピックの切実さも、日本のほかの
自治体にもまして大きいということです。