2021年06月20日

toujyouka016.jpg 都議会自民党が賛成したのは意見書?

6月18日エントリの続き。

国会で選択的夫婦別姓の審議を求める意見書が、
東京都議会で可決されたことについての続き。

意見書に賛成することになった自民党は、
選択的夫婦別姓にも賛成するようになったのか
という問題があるかもしれないです。

「「選択的夫婦別姓」議論推進の意見書、都議会で可決   反対だった自民もついに協力」

(はてなブックマーク)

 
記事を見ると「賛成」にかぎかっこがついています。
この書きかたがちょっと気になります。

しかし、全国陳情アクションの地道な活動や、
夫婦別姓を求める世論の高まりを背景に、
自民党も「賛成」にまわったという。
これまでに、都道府県レベルでは少なくとも7府県で
同様の意見書が可決され、国会に提出されているが、
都議会が動いたことで全国に影響が広がりそうだ。

都議会の自民党は、審議を求める意見書に
賛成したのであって、選択的夫婦別姓に
賛成したわけではないのかもしれないです。


さらに記事を見ると、反対派(非共存派)にも
賛成できるかたちでの意見書の
調整をしたとあります。

しかし、2021年1月、全国陳情アクションが
はたらきかけを再開し、5人の自民党都議と面談が実現した。
以後、6月議会に向けて、反対が根強い議員も
賛成できる形での意見書の調整が始まった。
6月7日の本会議で可決された意見書は、
自民党会派から提出されたものとなる。

想像するに「夫婦が別姓であることによる
子どもの影響に配慮する」といったような、
反対派(非共存派)のあたまの中に入りやすい
内容が入ったのではないかと思います。

そして選択的夫婦別姓に賛成か反対か
はっきりわかるような文言は
入れていないのではないかと想像します。

この意見書は自民党会派から提出されたと
ありますから、内容的にも反対派(非共存派)寄りの
可能性が高いと考えたほうがよさそうです。


反対派(非共存派)というのは、
いくらねばり強く説得を続けても、
選択的夫婦別姓問題についてめったなことで
理解しない、がんめいきわまりない人たちです。

自民党の反対派(非共存派)議員たちも、
選択的夫婦別姓に賛成するように
なったのではない可能性が高いと思われます。

自民党の反対派(非共存派)議員たちが
賛成したのは、「選択的夫婦別姓」ではなく
「意見書」であると、考えるゆえんです。



付記:

意見書の内容や可決の経緯について、
くわしいことをご存知のかたがいましたら、
教えていただけたらと思います。

posted by たんぽぽ at 22:17 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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