さき立って、「ビジネスインサイダー」が
各政党を対象に、選択的夫婦別姓の是非について、
アンケートを行なっています。
「選択的夫婦別姓に賛成?反対?都議選アンケートでわかった、驚きの結果」
自民党だけが選択的夫婦別姓に反対で、
それ以外の政党はすべて賛成でした。
取材を受けました。
— 井田奈穂/Naho Ida/選択的夫婦別姓・全国陳情アクション (@nana77rey1) June 28, 2021
不便以前に、生来の氏名を嫌でも変えねば結婚できないことを人権問題だと理解している候補者がどれほどいるのか。街頭演説などで個別に声かけて聞いてみて下さい。
選択的夫婦別姓に賛成?反対?都議選アンケートでわかった、驚きの結果https://t.co/KZRWM5oQYE @BIJapanより
任期満了を迎えるため、2021年秋までには
衆院総選挙が行われる予定です。
その前には、7月4日には都議選が実施されます(6月25日告示)。
Business Insider Japanは、都議選に
候補者を擁立する全政党に
アンケートを実施しました。
選択的夫婦別姓の導入の是非について聞いたところ、
回答に「賛成」の文言がなかったのは
自民党のみという結果になりました。
自民党の回答は正確には
「慎重に議論を深めるべき」です。
これは政党や候補者、議員などが、
選択的夫婦別姓に反対するときの
決まり文句ですから、「反対」と解釈するのが
妥当というか当然だと思います。
2019年の参議院選でも、野党の多くが
選択的夫婦別姓の導入を公約にする中、
自民党は旧姓使用の拡大を公約にしていました。
選択的夫婦別姓に関しては、
自民党は今回の都議会選も、国政選挙のときと、
同じスタンスということになります。
「数字で語る争点・選択的夫婦別姓」
6月7日に国会で選択的夫婦別姓の
審議を求める意見書が、東京都議会で
可決されたのでした。
「都議会・選択的夫婦別姓の意見書可決」
このとき自民党が賛成したのは、
やはり「審議を求める意見書」であって、
「選択的夫婦別姓」自体ではない、
ということになりそうです。
「都議会自民党が賛成したのは意見書?」
付記:
記事の見出しは「都議選アンケートで
わかった、驚きの結果」とあります。
この「驚きの結果」とは、自民党だけ
選択的夫婦別姓に反対している
ということでしょうか?
もしそうなら、驚くような意外性の
あることではないと思います。
都議会自民党は、つい先日、
国会で選択的夫婦別姓の審議を
求める意見書に賛成はしましたが、
2年前はこの意見書にも反対でした。
「都議会・選択的夫婦別姓の意見書見送り」
国政レベルでなら選択的夫婦別姓に
賛成と言わないのは自民党だけということも、
かねてからわかっていたことです。
「選択的夫婦別姓・自民党に中立が増えた」
「選択的夫婦別姓・他党はほぼ全員賛成」
「選択的夫婦別姓を認めない唯一の党首」
今回の都議会選における自民党の
選択的夫婦別姓に対するスタンスも
国政選挙と同じですから、むしろ容易に
予想できることだと言えます。
国政と都議会とでスタンスが大きく
違っていたら、そちらのほうが
意外性があることだと思います。