2021年07月01日

toujyouka016.jpg 無回答の候補者をどう考えるか

前のエントリの続き。

7月4日に投開票の東京都議会選挙の
候補者アンケートで、選択的夫婦別姓の
是非に対して「無回答」と答えた
自民党の候補者はどういうスタンスなのか
と考えるところです。

「都議選2021 候補者アンケート」

 


考えられることは、

1. 内心反対。反対を表明すると批判が多いので
明言を避けた

2. 内心賛成。反対派の有力議員の顔色を伺って
明言を避けた

3. 見識がない

だと思います。



「無回答」の候補者に対しては、
「人権問題に関してすぐに答えられない
候補者には票を入れない」と
判断するのがいいでしょう。



1.の場合、実は反対しているのだから
選択的夫婦別姓の実現を求めるという
立場からは、そんな候補者には
投票するわけにいかなくなります。

これまでは無回答にして反対の明言を
避ければ、選択的夫婦別姓に
反対していることを隠せたのかもしれないです。

そんな手を通用させないためにも、
無回答というだけで投票を
避ける必要はあると言えるでしょう。


2.の場合、人権問題より党内の
有力反対派議員の顔色を優先する時点で、
「その程度」ということです。

自民党の有力反対派議員の影響力が
なくなるのはいつになるかわからないです。
そんなものを待っていては、
くだんの候補者はいつまでたっても
選択的夫婦別姓に賛成しないでしょう。

また党内の有力反対派議員の顔色を
うかがうような候補者であれば、
ほかにも人権問題より優先させる
「風」はいくらでもあると思います。

そのたびに「風」を読んで、
人権問題を「後回し」にされては、
いつまでたっても選択的夫婦別姓に
賛成することはないと思います。


3.の場合、選択的夫婦別姓の実現
という観点からは、見識があって
賛成している候補者はほかにいくらでも
いるので、そうした候補者に
投票すればよいことになります。

見識がなくて賛成と言えない候補者に、
わざわざ投票する必要はないでしょう。


選択的夫婦別姓は人権問題です。
それゆえその是非など迷うことなく
回答できるというものです。

それを回答できないというのは、
その候補者の人権意識が「その程度」ということです。
選択的夫婦別姓の実現を求める
立場からは信用できないと
考えてよいことだと思います。

posted by たんぽぽ at 12:51 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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