女性の当選者は41人でした。
前回2007年の36人より5人多く過去最多です。
「東京都議会やっと女性32%」
今回の都議選も女性議員の人数の最多記録を
更新したことは、よかったと思います。
女性都議が最多41人、3割超 「政党間で温度差」声もhttps://t.co/SrMW90HHue
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) July 5, 2021
41人の女性が当選し、前回の36人を5人上回って過去最多となりました。都議会定数127人の32%になります。
党派別では、共産党が14人で最多。都民ファーストの会が12人、自民党と立憲民主党が4人と続きました。 pic.twitter.com/YE22ZmjwCv
東京都議選 女性の当選、過去最多の41人
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) July 4, 2021
東京都議選では、女性の当選者が過去最多となりました。政党別では、政権与党の自民、公明の女性の割合が低くなっています#東京都議選2021
東京新聞 TOKYO Web https://t.co/bLYvFr7FHc
都議選 女性議員が過去最多の41人 前回を5人上回るhttps://t.co/jt0vyteuYB
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) July 4, 2021
都議会の定数は127です。
女性の当選者が41人というのは、32%になります。
「30%」という「クリティカル・マス」を
ようやく超えたことになります。
女性議員の割合30%がクリティカル・マス
というのは、この割合を超えると、
女性議員の存在感や影響力が出てくる
という最低のラインです。
「2019年にあたって選挙制度を考える」
クリティカル・マスとは、
女性が構成員の30%を越えて初めて
女性の影響力が出始めるという理論です。
ロザべス・モス・カンターが理論化した言われています。
カンターは、クリティカル・マスの必要性について、
絵本『O(オー)の物語』(三井マリ子訳、
レターボックス社)も書いています。
東京都議会で女性議員が30%に
達成したことも、よかったことだと思います。
このクリティカル・マスを超えることは、
日本の政治におけるひとつの目標です。
かかる重要な目標値を達成した議会が
東京都という首都の自治体に現れた
ということは、大きなことだろうと思います。
日本は国政も地方も女性議員の割合が、
国際的に見て低い水準にとどまっています。
2019年の参院選では、全当選者124人中
女性の当選者は28人で22%です。
2017年の衆院選では、全当選者465人中、
女性の当選者は47人で10.1%です。
「参院選・女性当選者は前回と同数」
「衆院選・女性当選者の割合」
国政の女性議員の割合を考えていも、
今回の東京都議会選における
女性当選者の割合が32%というのは、
「高い水準」ということになります。
男性と女性の人口比を考えれば、
女性議員の割合は50%が本来です。
国際的にはすでに女性議員の割合を
50%にすることが目標になっています。
女性議員の割合を少なくとも30%というのは、
1990年に国連が提唱したものです。
日本の平成時代のはじめの目標を
平成が終わったあとにようやく
日本の首都の議会で達成したということです。
そのとき世界はすでに女性議員の割合の
目標は50%になっていたわけです。
日本が国際水準に追いつくには、
まだまだ長い道のりがあることになります。
「女性を少なくともクリティカルマス30%に」と
国連が提唱したのは1990年。
30年かけて国連の過去の目標に
かろうじて手が届いたといえる。
とはいえ、世界の趨勢は今や男女半々(パリテ)だ。
それには遠く及ばない。
「候補者男女均等法」施行後初です。
この法律は、男女半々の議会をめざして、
女性候補を増やす目的で作られました。
今、国連の目標は男女半々(50対50)ですが、
かつては30%でした。30%は重要です。
クリティカル・マス(Critical mass)と呼びます。