東京都議会選挙における女性当選者の
政党別の人数と割合を見てみます。
「東京都議会やっと女性32%」
女性当選者の人数の多い順に
政党を並べると次のようになります。
共産 14人(74%)
都民ファースト 12人(39%)
立憲民主 4人(27%)
自民 4人(12%)
公明 3人(13%)
生活者ネット 1人(100%)
無所属 3人(75%)
いちばん人数が多いのは共産党で14人、
女性当選者の割合が4分の3に近い
というのは、大健闘をしています。
ついで多いのが都民ファーストの12人、
女性当選者の割合は4割近いです。
共産党と都民ファーストは女性候補者の割合も、
他党とくらべて高めでした。
女性候補者を多く擁立する政党から、
多くの女性当選者が出るという
順当な結果となっています。
「東京都議会選・各党の女性候補者の割合」
結果によれば、このたびの都議選で、
候補者の半分以上を女性にした政党・政治団体は、
生活者ネット(100%)、れいわ新選組(100%)、
共産党(58.6%)の3党です。
次いで、女性の割合が高かったのは、
都民ファースト(37.5%)、立憲民主(28.6%)、
東京維新の会(25%)。
自民党(15%)、公明党(13%)の
政権2党の女性の少なさは、注目に値します。
国民民主党は0%という回答でした。
立憲民主党の女性当選者は4人です。
割合は27%で、4分の1を超えましたが、
3割には届いていないです。
立憲民主党は女性候補者の割合が28.6%で、
3割に満たなかったです。
それを考えると、立憲民主党の女性当選者の割合も、
「相応」ということになりそうです。
自民党の女性当選者は4人です。
人数は立憲民主党と同じです。
自民党は全体の当選者数が多いので、
女性当選者の割合は12%と低めになります。
公明党の女性当選者は3人です。
全員当選なので、候補者と当選者の
女性の割合は等しく13%です。
「東京都議会選・各党の女性候補者の割合(2)」
自民、公明の両党は、女性候補者の割合も
他党とくらべて低めでした。
よって女性当選者の割合が他党より低いのも
「相応」ということになります。
女性候補者の割合を考えると、
自民、公明が勝つと女性当選者の割合は
低くなるし、共産や都民ファーストが勝つと
女性当選者は多くなるということです。
「都議選、最多の女性候補者…“3割の壁”は」
自公で女性が少ないので、自公が勝つと3割は厳しいし、
積極的に擁立している都民ファなどが勝つと
3割になる可能性高まるわけです。
2021年の東京都議会選挙は、女性当選者が
「クリティカル・マス」の3割を
超えるかどうかがひとつの焦点でした。
選挙は都民ファーストが勝ち、
自民党は負けたと言えます。
かくして女性当選者の割合は高くなり、
3割を超えたと言えるでしょう。
付記:
日テレNEWS24の報道では、
政党を名指しにして、ここは女性候補者が
少ないから勝つと女性当選者は少なくなる、
ここは多い政党が勝つと多くなる
という趣旨のことを述べています。
このくらいはっきり言ってくれるのは、
結構なことだと思います。