2021年07月12日

toujyouka016.jpg 東京都議会選・政党別の女性当選者

7月7日エントリの続き。

東京都議会選挙における女性当選者の
政党別の人数と割合を見てみます。

「東京都議会やっと女性32%」

 
女性当選者の人数の多い順に
政党を並べると次のようになります。

共産 14人(74%)
都民ファースト 12人(39%)
立憲民主 4人(27%)
自民 4人(12%)
公明 3人(13%)
生活者ネット 1人(100%)
無所属 3人(75%)


いちばん人数が多いのは共産党で14人、
女性当選者の割合が4分の3に近い
というのは、大健闘をしています。
ついで多いのが都民ファーストの12人、
女性当選者の割合は4割近いです。

共産党と都民ファーストは女性候補者の割合も、
他党とくらべて高めでした。
女性候補者を多く擁立する政党から、
多くの女性当選者が出るという
順当な結果となっています。

「東京都議会選・各党の女性候補者の割合」

結果によれば、このたびの都議選で、
候補者の半分以上を女性にした政党・政治団体は、
生活者ネット(100%)、れいわ新選組(100%)、
共産党(58.6%)の3党です。

次いで、女性の割合が高かったのは、
都民ファースト(37.5%)、立憲民主(28.6%)、
東京維新の会(25%)。

自民党(15%)、公明党(13%)の
政権2党の女性の少なさは、注目に値します。
国民民主党は0%という回答でした。

立憲民主党の女性当選者は4人です。
割合は27%で、4分の1を超えましたが、
3割には届いていないです。

立憲民主党は女性候補者の割合が28.6%で、
3割に満たなかったです。
それを考えると、立憲民主党の女性当選者の割合も、
「相応」ということになりそうです。


自民党の女性当選者は4人です。
人数は立憲民主党と同じです。
自民党は全体の当選者数が多いので、
女性当選者の割合は12%と低めになります。

公明党の女性当選者は3人です。
全員当選なので、候補者と当選者の
女性の割合は等しく13%です。

「東京都議会選・各党の女性候補者の割合(2)」

自民、公明の両党は、女性候補者の割合も
他党とくらべて低めでした。
よって女性当選者の割合が他党より低いのも
「相応」ということになります。


女性候補者の割合を考えると、
自民、公明が勝つと女性当選者の割合は
低くなるし、共産や都民ファーストが勝つと
女性当選者は多くなるということです。

「都議選、最多の女性候補者…“3割の壁”は」

自公で女性が少ないので、自公が勝つと3割は厳しいし、
積極的に擁立している都民ファなどが勝つと
3割になる可能性高まるわけです。

2021年の東京都議会選挙は、女性当選者が
「クリティカル・マス」の3割を
超えるかどうかがひとつの焦点でした。

選挙は都民ファーストが勝ち、
自民党は負けたと言えます。
かくして女性当選者の割合は高くなり、
3割を超えたと言えるでしょう。



付記:

日テレNEWS24の報道では、
政党を名指しにして、ここは女性候補者が
少ないから勝つと女性当選者は少なくなる、
ここは多い政党が勝つと多くなる
という趣旨のことを述べています。

このくらいはっきり言ってくれるのは、
結構なことだと思います。

posted by たんぽぽ at 22:03 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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