理解増進法にがんめいに反対する人たちの
精神構造について触れた記事です。
「「LGBT法見送り」頑なに抵抗する人たちが知りたくない"不都合な真実"」
(はてなブックマーク)
とてもよい指摘をする記事だと思います。
選択的夫婦別姓や理解増進法に
反対する人たちの根底にある思想は、
「伝統的家族」という観念です。
差別発言の根底にある“伝統的家族像”という妄想
彼らの発言の根底には「家族崩壊=国家の危機」
という大前提があります。
その家族像は異性愛者を前提としたもので、
人は結婚して子をなし同じ姓を名乗るべき、
それが家族であるという考え方に基づいています。
そうでなければ家族も日本の伝統も崩壊してしまい、
国家が危機に陥るというわけです。
こうした考え方の人は一定数いて、
実際、LGBT法も選択的夫婦別姓も、
反対しているメンバーはほぼ共通です。
それは日本の伝統的家族像とは違うから、
伝統や家族の崩壊を防ぐために戦わなければならない──。
彼らはそう考えているのでしょうが、
それは単なる思い込みで、事実とは明らかに異なります。
これはわたしが何度もお話している、
戦後の高度経済成長期に培われた、
「家族イデオロギー」にほかならないです。
「家族思想という信仰」
選択的夫婦別姓や理解増進法に
がんめいに反対する、因襲・反動的な
家族・ジェンダー観を示す人たちは、
このような「家族イデオロギー」を
「信仰」のようにしています。
選択的夫婦別姓や性的少数者は
彼らの「信仰」に当てはまらない「異教徒」なので、
ひたすら排除するということです。
記事ではかかる「家族イデオロギー」は
「妄想」であるとし、家族や家族・ジェンダーに
関して因襲・反動的な彼らは
自分が信奉する「妄想」を正当化するために、
選択的夫婦別姓や理解増進法に
反対すると、記事では指摘しています。
https://president.jp/articles/-/47533?page=3
持論を正当化するために妄想にすがっている
さらに彼ら「家族イデオロギー」の
信奉者たちは、自分の「信仰」にとって
都合の悪い事実を聞きたがらないと指摘します。
選択的夫婦別姓や理解増進法の
反対派は、どんな事実や根拠をしめしても
聞く耳を持たない、ということです。
https://president.jp/articles/-/47533?page=4
知りたくない事実を突きつけても聞こうとしない
選択的夫婦別姓や性的少数者の権利を
まもる必要があると考えるわたしたちは、
それでも彼ら「家族イデオロギー」の
信者に対して「言い続ける」必要があると
記事では述べています。
そして「言い続け」ていれば、
まがりなりにも社会は聞くようになっている、
とも、記事では指摘しています。
言い続けることが大事
それでも、国民は彼らに対して、真実はこうだ、
世論はこうなんだと言い続けるべきです。
https://president.jp/articles/-/47533?page=5
時代は確実に変わってきている
以前は言われっぱなしだった女性に対する
差別的発言にも、今は「言い返し」が
できる状況になっています。
今後も保守派議員による差別的発言は
起きるでしょうが、それに対峙できる
社会になってきているのです。
このような選択的夫婦別姓や理解増進法の
反対派(非共存派)の精神構造まで
分析した記事が書かれるようになったのは、
とてもよいことだと思います。
ひとむかし前は、選択的夫婦別姓についての
記事といえば、夫婦別姓が選択できなくて
困っている人の実情に関する内容がほとんどでした。
反対派(非共存派)については、
言及されることが少なかったです。
推進派と反対派(非共存派)の
対談記事のたぐいはわりとあったし、
そこで反対派(非共存派)の主張が
紹介されることくらいはよくありました。
それでも反対派(非共存派)の主張をメインに
取り上げた記事はほとんどなかったと思います。
数年前から選択的夫婦別姓を望む人より
反対派(非共存派)に焦点を
当てた記事が多くなってきました。
おもに反対派(非共存派)の主張に対する反論や、
その異様さについての指摘です。
ここにきて、なぜ反対派(非共存派)は
おおよそ根拠のない異様な主張を
続けるのかという、精神構造に踏み込んだ
記事が出てきたということです。
「敵を知りおのれを知れば
百戦危うしからず」と言われます。
選択的夫婦別姓や理解増進法の
実現のためには、反対派(非共存派)について
くわしく把握する必要があることになります。
それは反対派(非共存派)の主張内容
そのものについてはもちろんですが、
彼らの精神構造についても、
把握する必要があると思います。