2021年08月05日

toujyouka016.jpg 五輪の辞任ラッシュは日本社会の体質

小山田圭吾氏にかぎらず、東京オリンピックは
開催の直前になって、差別発言などが理由で
関係者が辞任することがあいつぎました。

そうした状況について、2021年7月24日の
『クーリエ・ジャポン』が問題にしています。

「ドイツ紙が指摘「五輪によって、普段は気づかれない日本の問題が明らかになった」」

 
開閉会式のショーディレクターであった
小林賢太郎が、過去にユダヤ人の大虐殺を
あざけ笑うコントをしていたことで
開会式前日に解任されたが、それは一連の
スキャンダルによる辞任に続くものに過ぎず、
「世界のスポーツ界は、東京大会の
次のスキャンダルが何かと見ている」という。

開会式の音楽制作担当だった小山田圭吾の
過去の障がい者へのいじめ問題による辞任、
渡辺直美の容姿を侮辱した
演出ディレクターの佐々木宏の辞任、
女性蔑視発言をした森喜朗前会長の辞任と、
スキャンダルが続いた。

大会が始まってから発覚したので
辞任や解任にはいたらなかったですが、
すぎやまこういち氏も、ここに並べても
いいかもしれないです。



『クーリエ・ジャポン』の記事は
有料登録しないと全文が読めないです。
よって記事の内容について、
くわしく触れるのはやめておきます。

ここでは、日本のオリンピック関係者の
辞任ラッシュ(差別ラッシュ)について、
わたしが思うところをお話します。


差別発言のオリンピック関係者を
列挙するとつぎのようになるでしょう。

森喜朗: 女性差別
佐々木宏: 女性の容姿を攻撃
小山田圭吾: いじめ、障害者差別
小林賢太郎: 反ユダヤ主義
すぎやまこういち: 同性愛差別

こうして見ると、日本社会に蔓延する
差別体質のさまざまな部分が、
つぎつぎと出ていることになりそうです。

一連のオリンピック関係者の
辞任ラッシュ(差別ラッシュ)は
日本社会のかかる差別体質のあらわれと
いうことだと思います。


実際、ここで問題になっている
差別や問題発言は、日本社会においては
まかり通ることであり、容認されがちです。

そんな状況があるから日本を代表する
クリエイターやアーティストも
観客からの需要を意識して差別をねたにするし、
また差別をねたにしても
問題があると思わないのでしょう。


オリンピック組織委員会は
クリエイターやアーティストに仕事を
依頼するにあたって、事前に人物調査をしないのか、
という意見もあるようです。

組織委員会も日本社会の一員なので、
「この程度の」差別の蔓延なら
「あたりまえ」と思っていて、
問題視する意識がないのかもしれないです。

あるいは差別を問題視するだけの
意識があっても、日本のクリエイターや
アーティストの多くがかかる差別体質に
浸っているので、「人物調査」をしたら
依頼するクリエイターやアーティストが
いなくなるのかもしれないです。


これら日本でまかり通る差別や問題発言も、
国際社会では許されないことです。
彼ら日本のクリエイターや
アーティストたちの差別発言に対して
「オリンピック憲章に反する」
という批判もありました。

オリンピックという国際社会の
祭典だから、彼らの差別発言も
強く批判され辞任にいたることになった、
ということも考えられます。

問題が日本国内でとどまることなら、
さほど批判されなかったかもしれないです。
批判はあっても揉み消すなどして、
関係者の辞任といった実効的な措置には
いたらないことも考えられます

posted by たんぽぽ at 21:41 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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