7月4日の東京都議会選の情勢報道と
実際の選挙結果についての考察ですが、
公明党の成果は特筆するものがあります。
「選挙情勢報道は当たるのか? 〜都議選2021を例に〜」
都議選2021候補者を情勢報道で5段階判定した結果
都議選2021の情勢報道による判定別当選者数
公明党はいつも通りの全員当選ですが、
情勢報道ではC判定、D判定の
候補者が合わせて6人もいました。
A判定:8候補のうち、8候補が当選(当選率100%)
B判定:9候補のうち、9候補が当選(当選率100%)
C判定:5候補のうち、5候補が当選(当選率100%)
D判定:1候補のうち、1候補が当選(当選率100%)
情勢報道からの5日で逆転当選した
候補者が目立ったということです。
山口那津男も今回の都議会選は
落選者が出ることを覚悟していたようです。
それくらいC、D判定が6人というのは、
劣勢だったということだと言えます。
実際、公明党代表の山口氏も奇跡的と表現しています。
日経新聞の記事の写真を見ると、
「落選者が出ることを真剣に覚悟していたが、
全員当選で安堵した」感が現れています。
なぜかくも劣勢の事態から全員当選を
はたしたか、という疑問が出てきます。
どうやら公明党は限られたリソースを、
劣勢の候補者に的確に割り振りすることで、
全員当選に導いたということです。
ここでポイントなのは、C判定・D判定の
候補は全員順位を上げたのに対し
(当選したのだから当然ですね)、
下がった候補は全員B判定だったことです。
つまり、公明党は限られたリソースを
劣勢だった候補に的確に割り振り、情勢報道後の
追い上げに成功したことを示しています。
公明党の支持基盤の票読みの的確さ、
そして的確に票割りをする組織力は
驚異的だと思います。
ほかの政党には真似できないと思います。
付記:
公明党が当選圏から外れている候補者が
6人もいるのは、ちょっと怪しいと
わたしは思っていました。
おそらく公明党の支持者の中で、
情勢報道の調査では「投票先を決めていない」と
答えている人が相当数いるのではないかと、
わたしは考えていました。
そして公明党の対立候補が安心した
頃合いを見計らって、公明党への投票を表明、
きゅうに追い越して差をつけて、
対立候補を失望させて気力を削ぐ、
なんて戦略でも採るものと思っていました。
今回の都議会選では、公明党は本当に
危なかったのであり、わたしが推測したような
戦略など採れる余裕などなかった、
というのが実際のところのようです。
変な邪推をして失礼しましたと、
公明党とその関係者諸氏には
おわびをしておきます。
https://t.co/S9Tu7ruYXH 公明党が当選圏から外れている候補者がこんなに多いというのは、ちょっと怪しい。公明党に投票を決めている支持層が、わざと「投票先を決めていない」と答えている可能性も、なきにしもあらず
— たんぽぽ (@pissenlit_10) July 3, 2021
公明党劣勢の情勢に対立候補が安心した頃合いを見計らって、公明党への投票を表明。きゅうに追い越して差をつけることで、対立候補を失望させて気力を削ぐということだけど
— たんぽぽ (@pissenlit_10) July 3, 2021