2021年09月18日

toujyouka016.jpg 高市早苗の出馬・反知性主義への回帰

アナウンサーの膳場貴子氏が、
高市早苗の総裁選出馬会見に出席したのですが、
そのとき厳しい質問をしたとのことです。

「膳場貴子アナ戦闘態勢で痛烈質問 高市早苗氏笑顔消え「これが私」」

 
高市早苗は2012年に社会的弱者に対する
偏見があり、貧困問題を軽視する発言を
していたことを、膳場貴子氏は追及します。

総裁選における高市早苗の政権構想に
弱者問題や貧困問題に対する言及が
ほとんどないみたいです。

それゆえ高市早苗はこのあたりを
どう思っているのか、9年前からほどんと
変わっていないのではないかと、
膳場貴子氏は聞こうというのでしょう。

「政権構想では、経済的な弱者や
格差の解消にほとんど言及されていないので、
どういうお考えなのか是非、おうかがいしたいと
思います」と質問すると見せかけ、
「ちなみに、高市さんは2012年の
『創生』日本の研修会で、社会保障を考える文脈で
こういうことをおっしゃってます」と続けた。

そこから「『さもしい顔をして
もらえるものはもらおうとか、
弱者のフリをして、少しでも得をしようと、
そんな国民ばかりいたら日本が滅びる』
こういう風に発言してらっしゃいます。

あの、困窮する国民をどういう目で
みてらっしゃるのか、確認をさせてください。
その上で、この発言について弱者への視点が
欠けている不安、批判の声があるが、
どう受け止めているか聞かせて下さい」と迫った。

2012年は安倍政権が発足する前後です。
知性や人権よりも劣情を優先させ、
弱者バッシングに興じた時代
ならではのもの言いだと思います。


膳場貴子氏からの質問に対して
高市早苗はこんな釈明をしています。

「恐らくその発言は、民主党政権の期間中に、
生活保護の不正受給が非常に多かったという
問題にどう取り組むか、という議論を
自民党の「創生」日本の有志でしていた
流れででの発言だと思う」と注釈。

「民主党政権時代に多かった
生活保護の不正受給」なんて、
どこにそんな事実があるのかと思います。

生活保護の不正受給は0.3%-0.4%程度です。
これは民主党政権時代もその前後も
ほとんど変わっていないです。

「ある落語家の生活保護の認識」



釈明の段階で、生活保護バッシングを
高市早苗は持ち出したということです。
反知性主義と反人権主義を
さらにきわだたせたと言えます。


高市早苗が総裁・首相になって
目指そうとしていることは、
抽象的な見かたをすれば、反知性主義と
反人権主義の回帰だと思います。

反知性主義と反人権主義を強化すれば、
経済は発展しコロナも収束に向かい
社会は安定する、安倍政権時代はそうだった、
ということなのでしょう。

「反知性主義の時代だった平成時代」
「反知性主義の時代だった平成時代(2)」

だから安倍晋三が高市早苗を支援するし、
ネトウヨも高市早苗をこぞって
支持するのだと思います。



posted by たんぽぽ at 22:29 | Comment(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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