2021年10月17日

toujyouka016.jpg 選択的夫婦別姓・検討もできない自民党

自民党が来たる衆院選の公約から、
「選択的夫婦別姓を検討する」という趣旨の
箇所を削除(!)しました。

「自民、公約の夫婦別姓検討を削除 慎重派に配慮か」

 
共同通信の記事は短いので全文引用します。

自民党が12日に発表した衆院選公約の政策集で、
選択的夫婦別姓制度を巡り、原案に記されていた
「夫婦の氏に関する具体的な制度のあり方について
さらなる検討を進める」との一文が削除された。
制度導入を巡っては党内で意見の隔たりが大きく、
慎重派に配慮した可能性がある。

高市早苗政調会長は記者会見で
「公約が後退したわけでは決してない」と強調。
旧姓を通称として使用拡大する考えを重ねて示した上で
「国民の間にさまざまな議論がある。
納得感を得られるよう丁寧に議論したい」と語った。

自民党は選択的夫婦別姓の「実現」は
なおさらですが、「検討」さえ公約に
できないということです。

どうせこんなことだろうと思った、
というかたは、たくさんいると思います。
わたしはそう思っていました。

選択的夫婦別姓に関しては、みんなももう
自民党に期待なんてしていないですよね?



第5次男女共同参画の基本計画で
自民党の選択的夫婦別姓の推進派議員が
提示した原案の時点で、すでにお粗末でした。

「男女共同参画計画・選択的夫婦別姓の原案」

「議論をする」「必要な対応をする」と
いった文言にとどまっていて、
「選択的夫婦別姓を導入する」とは、
いっさい言っていないです。

それでも自民党内の反対派
(非共存派)議員たちには、
受け入れられないしろものだったようです。
狂信的な彼らは「選択的夫婦別姓」という
文字自体を、削除させたのでした。

「選択的夫婦別姓・予想以上の後退」


こうした状況をかんがみれば、
自民党が選択的夫婦別姓の「検討」さえ
選挙公約にできなかったところで、
むべなるかなだと思います。

そして選択的夫婦別姓の議論自体を
封印してきた、第5次男女共同参画の
基本計画の議論以前の状態に、
自民党は戻っていくと予想されます。

衆院選のあとは、自民党は選択的夫婦別姓の
ことなんてなにも言わなくなる
可能性も高いと、わたしは思っています。

posted by たんぽぽ at 22:53 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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