「選択的夫婦別姓を検討する」という趣旨の
箇所を削除(!)しました。
「自民、公約の夫婦別姓検討を削除 慎重派に配慮か」
共同通信の記事は短いので全文引用します。
自民党が12日に発表した衆院選公約の政策集で、
選択的夫婦別姓制度を巡り、原案に記されていた
「夫婦の氏に関する具体的な制度のあり方について
さらなる検討を進める」との一文が削除された。
制度導入を巡っては党内で意見の隔たりが大きく、
慎重派に配慮した可能性がある。
高市早苗政調会長は記者会見で
「公約が後退したわけでは決してない」と強調。
旧姓を通称として使用拡大する考えを重ねて示した上で
「国民の間にさまざまな議論がある。
納得感を得られるよう丁寧に議論したい」と語った。
自民党は選択的夫婦別姓の「実現」は
なおさらですが、「検討」さえ公約に
できないということです。
どうせこんなことだろうと思った、
というかたは、たくさんいると思います。
わたしはそう思っていました。
選択的夫婦別姓に関しては、みんなももう
自民党に期待なんてしていないですよね?
まさかとは思いましたがどんどん後退していきますね😫
— 選択的夫婦別姓・全国陳情アクション(公式) (@chinjo_action) October 12, 2021
「慎重派」が本当に「慎重」ならば議論を促すはずで、それすらしないのであれば配慮されたのは「反対派」ですよね。#選択的夫婦別姓
自民、公約の夫婦別姓検討を削除 慎重派に配慮か | 2021/10/12 - 共同通信 https://t.co/9tbfwcMmaR
第5次男女共同参画の基本計画で
自民党の選択的夫婦別姓の推進派議員が
提示した原案の時点で、すでにお粗末でした。
「男女共同参画計画・選択的夫婦別姓の原案」
「議論をする」「必要な対応をする」と
いった文言にとどまっていて、
「選択的夫婦別姓を導入する」とは、
いっさい言っていないです。
それでも自民党内の反対派
(非共存派)議員たちには、
受け入れられないしろものだったようです。
狂信的な彼らは「選択的夫婦別姓」という
文字自体を、削除させたのでした。
「選択的夫婦別姓・予想以上の後退」
こうした状況をかんがみれば、
自民党が選択的夫婦別姓の「検討」さえ
選挙公約にできなかったところで、
むべなるかなだと思います。
そして選択的夫婦別姓の議論自体を
封印してきた、第5次男女共同参画の
基本計画の議論以前の状態に、
自民党は戻っていくと予想されます。
衆院選のあとは、自民党は選択的夫婦別姓の
ことなんてなにも言わなくなる
可能性も高いと、わたしは思っています。