10月31日投開票の、衆議院選挙の
序盤の情勢報道によると、自民党は単独で
過半数にとどきそうだという
状況についての続きです。
読売新聞の記事を見ると、
自民党は40人以上の候補者が劣勢に
立たされているとなっています。
「自民減で単独過半数の攻防、立民は議席上積み・維新も躍進の公算大…読売衆院選序盤情勢」
公示前勢力が276議席だった自民は、
小選挙区選で優位な戦いを進める候補が
120人前後にとどまっている。
40人以上が劣勢で、野党統一候補に
苦戦している選挙区が目立つ。
東京や大阪、愛知といった大都市圏では
接戦の選挙区が多く、地盤の強い富山、島根、山口、高知の
各県などでは議席独占の可能性がある。
比例選では、前回の2017年衆院選並みとなる
70議席近くを固めつつある。
野党共闘による一本化された候補者の前に、
苦戦する自民党の候補者が
目立っていると分析されてはいます。
野党共闘で野党が有利とか
優勢になったならともかく、
「接戦」にとどまるというのは、
わたしの印象を言わせれば
「意外とたいしたことない」という感じです。
コロナ対策のその他の自民党政権の
ていたらくが批判されたというより、
野党共闘という選挙戦略の効果で
そうなったという感じだからです。
立民は小選挙区の候補214人のうち、
優位に立つのは30人程度で、そのほとんどが
共産、国民民主、れいわ新選組、社民4党と
候補者を一本化した選挙区だった。
60人近くが議席獲得へ接戦を演じている。
比例選では40議席台に乗せる情勢で、
公示前の110議席から20議席ほど
伸ばす可能性がある。
立憲民主党の候補者は、30人程度が
優位ですが、そのほとんどが野党共闘で
候補者を一本化した選挙区となっています。
そして60人近くが接戦となっています。
野党共闘による候補者の一本化があるから、
立憲民主党は見られるような
選挙戦を展開できるという感じです。
野党共闘がなかったら、立憲民主党は
どれだけ悲惨な状況になって
いたのだろうと思います。
それでも日経の記事を見ると、
小選挙区の4割が与野党で接戦です。
毎日の記事を見ると、63の小選挙区で
与野党が接戦となっています。
与党、過半数を視野 衆院選の序盤情勢
— 三春充希(はる)⭐第49回衆院選情報部 (@miraisyakai) October 20, 2021
小選挙区4割で野党と接戦 維新に勢いhttps://t.co/53JjjmC8rH
自民議席減・与党過半数の公算 立憲上積み視野 毎日新聞序盤調査https://t.co/N1lsYyivjw
— 三春充希(はる)⭐第49回衆院選情報部 (@miraisyakai) October 20, 2021
「63選挙区で接戦となっており、立憲民主党は接戦区の状況が好転すれば、大きく議席を積み増す可能性がある」
今回の衆院選はいままでよりも、
与党と野党とで接戦の選挙区が
だいぶ多いということです。
だからまだあきらめるのは早いです。
今後の状況が好転すれば、
立憲民主党などの野党サイドは議席を
相当に増やす余地があるからです。
今回の衆院選、自民は強いですが、初日を見たところ野党も結構やれる余地があるのではないかという印象を持ちました。小選挙区の接戦区でまだかなり議席が動く余地がありそうなので、そうしたところに焦点をあてていくことが重要になりそうです。
— 三春充希(はる)⭐第49回衆院選情報部 (@miraisyakai) October 19, 2021
情勢報道はあくまでもその時点での
状況をしめしたものです。
選挙の投票日まで情勢は変化する
余地はいくらでもあるということです。
「都議会選・情勢報道からの逆転」