2021年10月22日

toujyouka016.jpg 選挙で負けないから反対を続ける自民党

10月21日エントリの続き。

選択的夫婦別姓に賛成のかたは挙手を、
と言われて、手を挙げなかった党首が
岸田文雄だけだったことについて、
日本記者クラブのかたは理由を訊いています。

「選択的夫婦別姓、LGBT法案に賛成なら挙手を ⇒ 自民党の岸田文雄総裁だけ挙手せず。理由は?【党首討論会】」

 
2019年に続き二度目なので、
日本記者クラブもさすがに自民党だけ
選択的夫婦別姓に反対する理由を、
追求したくなったのかもしれないです。

自民党だけの特殊事情であることや、
その自民党が選択的夫婦別姓が実現しない
元凶となっていることを考えても、
なぜ反対するのか理由を
もっと問いただすことだと思います。

それゆえ自民党だけ選択的夫婦別姓に反対の
理由を日本記者クラブが追求したことは、
よかったとわたしは思います。


選択的夫婦別姓に関しては、岸田文雄の
回答は、「多くの国民が選択的夫婦別姓に
関してどこまで意識が進んでいるかを
考えることが重要」などと言っています。

岸田氏:選択的夫婦別姓については
先ほど質問の中でもお答えした通りです。
国民が社会全体として受け入れるに当たって、
この多くの国民の皆さん、町で生活してる
多くの方々、この問題についてどこまで意識が
進んでいるのか。この点について、
政治に関わる立場からしっかり考えていくことが、
この問題を考える上で大変重要な
ポイントだと思っています。

LGBT法案については、議員立法で
議論するなかにあって、さまざまな議論
が行われてきたことは承知をしています。
是非、この議論を踏まえた上で
法案の取り扱い方については
考えていくべきであると思います。
今、この段階で一律的に時期を確定することは
避けさせていただいたということであります。


「国民の意識」なら、最近の世論調査や
アンケートは、どこが行なっても、
選択的夫婦別姓に賛成が6-7割程度です。
問題なく賛成多数です。

「北海道でも選択的夫婦別姓に賛成多数」
「NHKでも選択的夫婦別姓に賛成多数」
「日経の調査・選択的夫婦別姓に賛成が67%」

自民党の支持層にかぎっても、
選択的夫婦別姓に賛成が57%、反対が17%です。
選択的夫婦別姓に対する理解は
進んでいるのが現状です。

「自民党支持層と議員・候補者との乖離」

選択的夫婦別姓を「先送り」ばかりして、
実現する気配のまったくない自民党は、
こうした「多くの国民の意識」なんか
まるでかえりみていないと思います。

「自民党・選択的夫婦別姓を先送り」

どこの「多くの国民の意識」を
しっかり考えると、選択的夫婦別姓は
「先送り」「公約から削除」という
結論になるのかと思います。


岸田文雄をはじめ自民党のお偉いさんが、
選択的夫婦別姓について追求されたとき
あらかじめ作った台本を読むような
返答しかしないのは、選択的夫婦別姓に
反対することが原因で、選挙で負けることが
ないことが、やはり大きいと思います。

「多くの国民の意識」うんぬんなんて、
世論調査で選択的夫婦別姓に反対が
多数だったころ考えた言い回し
ではないかと、わたしは想像します。

しょせんマイノリティの権利と
思っているから多数決で否定できると思って、
「多くの国民の意識」を持ち出すことで
反対できると思っているのでしょう。

選挙で自民党が大きく議席を減らして
「選択的夫婦別姓に反対する自民党を
許さないのが多くの国民の意識」と
思い知るくらいの事態にならなければ、
自民党は選択的夫婦別姓に対するスタンスを
あらためないと思います。

posted by たんぽぽ at 22:52 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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