自民党だけが選択的夫婦別姓に反対、
ということで、日本記者クラブの批判は
公明党にも向けられることになります。
「選択的夫婦別姓、LGBT法案に賛成なら挙手を ⇒ 自民党の岸田文雄総裁だけ挙手せず。理由は?【党首討論会】」
公明党は選択的夫婦別姓に賛成しています。
そして自民党と長年連立政権を組んで、
与党であり続けています。
それにもかかわらず、なぜ自民党を説得して
選択的夫婦別姓を実現できないのか?
という疑問が出てくるということです。
―― もう一問だけ。山口さんにお聞きします。
どうして公明党は、自民党をなぜ
説得できないんですかね。両法案についてです。
選択的夫婦別姓に関しては、
自民党を説得できない公明党の責任も、
追求することだと思います。
このあたりの公明党のていたらくは、
本来ならだいぶ前から批判されて
しかるべきことだったと思います。
この点に関しては、公明党はあまりにも
責任を不問にされ続けたと思います。
「自民党の推進派と公明党の責任」
そう考えると日本記者クラブが
公明党はなぜ自民党を説得できないのかを
お尋ねしたのは、よかったことだと思います。
公明党の山口那津男の回答はお粗末です。
「自民党の中でも賛成する人も増えてきた」と
言っているのですが、それは世論の
変化を受けてのものだと思います。
公明党が自民党に働きかけたから、
というわけではないでしょう。
山口氏:公明党は早くから選択的夫婦別姓、
案も出し、主張してきました。
その当時と比べると、自民党の中が、
以前は「丸ごと反対」という方が多かったのですが、
最近は理解を示す、賛成する人も増えてきました。
それだけ理解が広がっているとみるべきだと思います。
それから現代社会が変化してますから、
外国人のかたで日本で暮らす人、
いろんな名前を複合的にもたれている方も
いらっしゃいますし、別姓の国から来た人もいますし、
また1人っ子同士の結婚で、どっちかしか
選べないことに不満を持つ若い人も増えています。
そういう今日的な変化もよく受け止めた上で、
ぜひ自民党には合意を作っていただきたいと、
強く求めたいと思います。
だいたい「公明党は自民党をなぜ
説得できないのか?」が訊かれていることです。
自分たち公明党が具体的になにを
したかとか、がんめいきわまりない
自民党の問題や体質についてを、
言わなければならないはずです。
そこへもってきてこの「他人ごと」のような
回答はいったいなんなのかと思います。
選択的夫婦別姓を実現するよう、
自民党をなんとかすることは、
自分たち公明党の仕事ではないとでも、
言いたいような感じです。
ようは公明党は選択的夫婦別姓に関して、
自民党にはほとんどなにもしていない
ということだと思います。
なにも語れるものがないから、
こんな回答になるのだろうと思います。
山口那津男は最後に「自民党には合意を
作っていただきたいと、強く求めたいと
思います」などと言っています。
示してほしいのはそんな「願望」ではないです。
どうやったらその「自民党との合意」なるものを
作れるのか、具体的な戦略(ストラテジー)を、
公明党には示していただきたいです。