2021年10月29日

toujyouka016.jpg 選挙前から削除する選択的夫婦別姓

10月18日エントリの続き。

自民党は10月31日の衆院選の公約から
「選択的夫婦別姓の検討」を
削除したことについて、わたしが指摘して
おきたいことがあります。

「自民、公約の夫婦別姓検討を削除 慎重派に配慮か」
(はてなブックマーク)

 
それは「選挙後」ではなく「選挙前」に、
「選択的夫婦別姓」を削除したということです。

あるいは「選挙対策として」、
「選択的夫婦別姓の検討」を削除した、
ということにもなります。



選択的夫婦別姓に前向きな姿勢を
体裁だけでもしめさないと
国民から支持されないと思っているなら、
公約から削除をしないでしょう。

それでも選択的夫婦別姓に反対したいなら、
公約には入れておいて、選挙が終わってから、
すっかり無視する、という戦略を
採ることもできると思います。

自民党はそんなまわりくどい「戦略」を
「選挙対策になる」とは考えず、
堂々と「選択的夫婦別姓の検討」を
公約から削除したと言えるでしょう。


自民党は選択的夫婦別姓を実現しないことで
失なう票よりも、得る票のほうが多いと
考えているのかもしれないです。

「選択的夫婦別姓に賛成する人は
どうせ全体のごく一部、反対する人と、
関心ない人たちで大部分」とあいかわらず
思っているのかもしれないです。

最近の世論調査では、選択的夫婦別姓に
賛成は7割程度で、反対は2割程度と少数です。
自民党支持層にかぎっても、
賛成が多数で反対は少数です。
そんな現状を自民党の議員たちは、
把握していないのかもしれないです。

「選択的夫婦別姓・ふたつの世論調査」
「自民党支持層と議員・候補者との乖離」

あるいは訊かれれば賛成する人は
多いだろうけれど、その大部分は
選択的夫婦別姓に対する関心は薄い、
それよりほかの政策を優先しろと考えていると
思っているのかもしれないです。


衆院選の公約から「選択的夫婦別姓の検討」を
削除させたのは、自民党内に多数いる
反対派(非共存派)議員だと思います。
おそらく当の高市早苗もふくむでしょう。

公約からの削除に関して、
反対派(非共存派)議員たちからの直接的な
働きかけはなかったかもしれないです。
その場合でも彼ら反対派(非共存派)議員たちは、
「忖度」された可能性はあります。


彼ら反対派(非共存派)議員たちは、
「狂った闘争」をしているでしょうから、
ただひたすら、なりふりかまわず
選択的夫婦別姓を抹殺することしか
念頭にないことと思います。

「ていねいな議論でなく乱暴な闘争」

そんな彼ら反対派(非共存派)議員たちの
眼中には、「選択的夫婦別姓問題に
関する世論一般の傾向」なんて、
おそらくないかもしれないです。
あるいは積極的に意識しないように
しているかもしれないです。

それゆえ「選択的夫婦別姓の検討」を
選挙公約から削除させたことで、
自分たち反対派(非共存派)議員や
自民党が世論からどう思われるかなんて、
いちいち気にしないだろうと思われます。

posted by たんぽぽ at 23:34 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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