2021年10月30日

toujyouka016.jpg 若年層が重視する選択的夫婦別姓

前のエントリの続き。

ハフポスト日本版と「NO YOUTH NO JAPAN」
による、若年層の政治意識を調査した
アンケートの続きです。

「衆院選、U30世代にとっての争点は?アンケートを実施しています」
「若者不在の政治を変えたい。「選挙アップデート for U30」プロジェクトを始めます」

 


アンケート結果によると、30歳未満の
若年層はジェンダー問題と、
子育てなどの家族問題を、もっとも
積極的に政治に取り組んでほしいと
考えていることがわかったのでした。

その中でも、とりわけ若い世代の人たちに
望まれているのが「選択的夫婦別姓」だと
ハフィントンポストの記事にあります。
圧倒的多数を占めたとあります。

特に選択的夫婦別姓に対しては、
導入を求める声が圧倒的多数を占めました。
同性婚の法制化を求める声も多く、
30代以上の世代と比べ、多様性を尊重する
政策を重視する傾向がうかがえます。


若い世代の人たちにとって、
選択的夫婦別姓の実現はそれだけ切迫した
自分の問題ということだと思います。

結婚を間近に控えて、自分は苗字を
変えたくない、というかたが、
若い世代の人たちには多い
ということになるでしょう。


「#男女共同参画ってなんですか」という
30歳未満の世代の人たちによる
プロジェクトが、昨年2020年に
「第5次男女共同参画基本計画」のために
パブリックコメントを送っていました。

この中でもっとも多かった意見が、
「選択的夫婦別姓の実現」でした。

「若者から自民党へ・選択的夫婦別姓の署名」
「選択的夫婦別姓・若年層の重要政策」

このパブリックコメントを
送った人たちだけが特異ではない
若い世代の人たちの多くが、
選択的夫婦別姓の実現を望んでいることが、
このアンケートで示されたと思います。


なので、選択的夫婦別姓問題に
これまでずっとかかわってきた
おとなたちも、堂々とつぎのように
主張してよいと思います。

「若い人たちがもっとも望んでいる
政策は選択的夫婦別姓である」
「選択的夫婦別姓はいまの若い人たちの
多くが実現を求めている」



付記:

選択的夫婦別姓がいまの若年層の
最重要政治課題となったことは、
わたしとしてはとてもうれしいです。

「オンナコドモのことはくだらない」と、
選択的夫婦別姓がすみに追いやられていた
わたしが関心を持ち始めたころとは、
だいぶかわったと思います。

これは、選択的夫婦別姓が現在まで
実現しないから、若年層がいまだに
切望せざるをえなくなっている、
ということでもあります。

選択的夫婦別姓を実現できずにいる
「平成のおとなたち」の一員として
わたしはじくじたるものを感じます。

posted by たんぽぽ at 22:02 | Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
若年層にとって選択的夫婦別姓の実現は切実だから当然だと思います。他人事であるはずの老害がなぜか反対してるんですよね。
Posted by あいうえお at 2023年08月07日 13:23
あいうえおさま
こちらにコメントありがとうございます。

若年層は結婚の現役世代ですからね。
若いかたたちが選択的夫婦別姓に
関心を持つことが多いのは、
とうぜんというものです。


高齢層は「他人ごと」を装っていますが、
とくに男性は「自分の妻が旧姓に
戻すと言い出す可能性」を
心配しているものと思います。

「選択的夫婦別姓が実現しないかぎり
妻は旧姓に戻すと言わない、
かりに言ってもだまらせることができる」と、
彼らは考えているのでしょう。
Posted by たんぽぽ at 2023年08月08日 21:57
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