2021年11月15日

toujyouka016.jpg 野党共闘の失敗・連合を遠ざけすぎた

11月10日エントリの続き。

10月31日の衆院選で、野党共闘が敗北した
原因ですが、立憲民主党が共産党と
共闘することを、連合が嫌って非協力的に
なったことは大きいようです。

11月1日の朝日新聞の次の記事に
連合が反発した様子が少し出ています。

「立憲党内に世代交代論」

 
旧民主党系最大の支持団体である
連合は、歴史的に共産への抵抗感が強い。
芳野氏はこの日の記者会見で、
「立憲が共産との共闘を進めたことで、
組合員の票が行き場を
失ってしまった」と指摘した。

連合本部には、立憲に反発し、
各地の組合が立憲候補の応援に
動いていない状況が報告されており、
参院選に向けた支援体制を
見直すべきだとの見方が広がっている。

連合が共産党との共闘を嫌って
組合は立憲民主党の候補者の選挙活動に
消極的だし、組合員も立憲民主党に
投票しずらくなる、という事態でした。

支持基盤がこのような状況では、
立憲民主党が得票や議席を伸ばさなくても、
無理もないことだと思います。


立憲民主党は選挙区では、
多くの候補者が競り負けました。
比例でも議席は伸び悩みました。

連合の組織や組合員の非協力は、
おそらく選挙区と比例の両方で
伸び悩んだ原因となったと思います。

これに対して国民民主党には、
ふつうに連合からの支援がありました。
その結果3議席増える健闘をしました。
やはり支持基盤の支援は重要だ
ということになるでしょう。


先の衆院選の立憲民主党ないし
野党共闘の失敗は、共産党との共闘のために
連合を遠ざけすぎたから、ということが
原因のひとつと考えられます。

やはり支持基盤は大事ということです。
共産党との共闘も大事でしょうし、
連合にも不満はあるかと思いますが、
それでも連合を遠ざけすぎては
ならないということです。

立憲民主党としては、どちらかに
寄りすぎるのではなく、
共産党と連合とのあいだで
うまくバランスを取る必要がある
ということだと思います。


付記1:

朝日の記事にある連合本部の見解
「参院選に向けた支援体制を
見直すべきだとの見方が広がっている」は
どのようなことなのかと思います。

「立憲民主党は共産党との関係を
見直せ」と言いたいのでしょうか?
それとも今回の衆院選では
「自分たち連合が、立憲民主党に
非協力的すぎたから、つぎは見直せ」と
言いたいのでしょうか?

立憲民主党と連合のどちらが
「見直せ」と言っているのかが
はっきりしない書きかたで気になります。


付記2:

朝日の記事の見出しは
「立憲党内に世代交代論」となっています。
世代交代論についての言及は
記事本文の最後の1文だけです。

記事内容のほとんどは、立憲民主党と
共産党の共闘が失敗したこと、
とくに連合が反発したことです。

なんで野党共闘や共産党との関係を
見出しにしなかったのかと思います。
記事内容と見出しが
合っていないように思います。

posted by たんぽぽ at 14:52 | Comment(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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