11月18日エントリの続き。
「竹田恒泰チャンネル」の
選択的夫婦別姓をdisる動画は、
子どもの苗字をどうやって決めるか
というお話に入っていきます。
反対派(非共存派)が選択的夫婦別姓を
攻撃するねたとしては定番だと思います。
「サザエさんで考える!選択的夫婦別姓になったら磯野家はどうなるのか!?」
竹田恒泰氏はこの動画の中では、
ふねさんが非改姓結婚を選んで、
磯野波平と石田ふねになったとしています。
竹田恒泰氏に言わせると、
ふねさんは旧姓を維持するくらいだから、
石田姓にこだわりがあるそうです。
それゆえ、ふねさんは子どもの苗字も
石田にしたいと思うに違いないと、
竹田恒泰氏は言っています。
結論を言うと、そんなことは、
おそらくないだろうと思います。
石田ふねさんは石田姓にこだわりは
あるでしょうが、それは自分が
結婚改姓せず生来の苗字を
維持したいというこだわりです。
自分の子どもに自分と同じ
苗字を名乗らせたいという「こだわり」は、
石田ふねさんにはないと考えられます。
現実に非改姓結婚を選ぶかたに
関して言えば、あくまで自分の
生来の苗字の維持が大事だ、
というかたがほとんどです。
子どもに自分の苗字を名乗らせよう、
というこだわりがあるかたは
ほとんどいないです。
非改姓結婚を選ぶかたは、
自分と子どもとで苗字が違っても、
さほど気にしないということです。
「非改姓結婚を選ぶかたは、
自分の苗字を子どもに名乗らせたいと
こだわる」という、ほぼどこにも
存在しない人に、選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)はなぜに
「こだわる」のかと思います。
おそらく当の反対派(非共存派)が、
「自分は家族と同じ苗字でありたい」と
いう信念を持っているので、
他人も自分と同じ信念を持っていると
信じているからだと思います。
自分が子どもと同じ苗字がいいので、
非改姓結婚する人も自分と同じだと
根拠なく決めているということです。
「夫婦別姓の親は、子どもを自分と
同じ苗字にしたいとこだわる」
というのは、「自分は家族と同じ
苗字でありたい」という信念を持つ
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)だから
出てくる発想ということです。
竹田恒泰氏や反対派(非共存派)は、
「自分は家族と同じ苗字でありたい」
という信念からどうしても
脱却できないなら、それでもいいでしょう。
その場合でも「世の中には自分と
異なる他人がいる」ということを
反対派(非共存派)は理解されたいです。
ところが選択的夫婦別姓の反対派
(非共存派)は、「自分の信念は
社会一般に普遍的」という
信念も持っているのでしょう。
それで「自分と異なる他人がいる」ことも、
理解できないものと思います。
かくして彼ら反対派(非共存派)は、
自分の信念を他人も持っていると
決めてかかることに、なんら問題を
感じないのでしょう。