「積極的勧奨」を再開することになりそうです。
8年ぶりにようやくの再開です。
「子宮頸がんワクチン、8年ぶりに積極勧奨再開 自民の一部「性の乱れ」と抵抗、コロナ追い風に」
(はてなブックマーク)
子宮頸がんの主因を予防する
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを巡り、
「積極的勧奨」の再開を決めた厚生労働省専門部会。
12日の会合では専門家から
勧奨再開に異論は出なかった。
子宮頸がんワクチンの接種は、
民主党政権時代の2010年に実現しました。
「民主党政権の成果のその後」
【民主党政権で変わってきたこと その27】子宮頸がんワクチンやヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン接種の公費助成を開始。事業を利用して約200万人が接種。自治体により差はあるが、子宮頸がんワクチンの接種率は約7割。<コメント>たくさんの諸団体の強い要望により制度化。
— 福山哲郎・立憲民主党 (@fuku_tetsu) November 30, 2012
ところがそのあと、子宮頸がんワクチンには
副作用があるという「薬害説」が
信じられるようになりました。
2013年6月に厚生労働省は、
事実上の接種中止を決めます。
そのあと、子宮頸がんワクチンの
副作用だと思われたものは、
根拠のないことがはっきりしていきます。
それにもかかわらず、厚生労働省は
ワクチンの接種を再開しなかったのでした。
「HPVワクチン薬害説のメモ」
「HPVワクチン・日本の中止」
日本が子宮頸がんワクチンの接種を
中止し続けていることに対して、
世界保健機構(WHO)の諮問委員会GASVSが、
日本を名指しで批判するという、
異例の事態にもなりました。
その後、医療関係者などは、
子宮頸がんワクチンについて、その存在や
効果について適切に理解してもらうための、
啓蒙活動などに力を入れます。
「HPVワクチン・無料公開講座」
その成果はあって、子宮頸がんワクチンの
安全性と有用性がしだいに
知られるようになっていきます。
そして2021年にようやくにして、
子宮頸がんワクチンの接種の
積極的勧奨の再開の運びとなったのでした。
「子宮頸がんワクチン薬害説」という
にせ科学の呪縛から、ようやく
解放されつつあると言えるでしょう。
実質的中止から積極的勧奨再開までの
8年を長いと考えるか、
短いと考えるかは、いろいろな
評価が出てくると思います。
薬害説が信じている人たちの抵抗は、
ほぼなくなりつつありそうです。
それを考えると、この8年は
わりあい短かったと言えそうです。
それでも薬害説が蔓延したせいで、
子宮頸がんワクチンを接種する
機会をのがした人たちはいます。
まとまった被害者が出る程度には、
長い時間だったと言えます。
「HPVワクチン・無料接種を求める署名」