2021年11月22日

toujyouka016.jpg 「保守層の安心感」は支持層を広げない

立憲民主党の代表選がはじまっています。
候補者のひとり小川淳也が、
不穏になることを言っています。

「政権獲得のためには保守層の安心感と
親近感が必要だ」という趣旨です。

 
「小川淳也氏が出馬表明「保守層の安心感が必要」 立民代表選、4候補で争い 野党共闘の是非焦点」
(はてなブックマーク)

代表選に関し「野党第1党を何としても
政権の受け皿になる政党に育んでいく。
微力だが、全力を尽くす決意だ」と強調した。
リベラル色が強い党運営に関し
「政権に届くには支持層を広げる必要がある。
保守層からの安心感、親近感が必要だ」と指摘した。


立憲民主党が「保守派からの安心感」を
得ようとすると、本来のリベラル層からの
支持を失なうことになりかねないと思います。

現在のリベラル・左派層の中には、
旧民主党、民進党を支持できなかった
かたも多いと思います。
それは保守層や右派への接近がしばしば
見られたことが大きいと思います。

またかりに立憲民主党が保守・右派寄りに
立ち位置をシフトさせたとしても、
保守層からの支持は得られないと思います。

彼らは自民党を支持するだけだと思います。
自民党と立憲民主党とで、
政策に差がなくなれば、自民党のほうが
いいに決まっているからです。


立憲民主党が「保守層からの安心感、
親近感」を得ようとしたところで、
全体としては得る支持よりも
失なう支持が多くなると思います。


だいたい「支持を拡大するために、
保守層からの支持を得る」と
いうのは、旧民主党、民進党が
さんざんやって失敗したことです。

すでに実証されていることだと思います。
わたしが「悪夢」と考える、
2017年10月以前の政治状況が
ぶりかえすことになりそうです。


立憲民主党が支持を拡大するには
どこに働きかければよいか、
それは世論調査でいつも4割程度を
占める「無党派」だと思います。

無党派層に、リベラルの、というか
立憲民主党の政策や理念の
優位性や必要性を理解してもらうことで、
支持を拡大するということです。

無党派層は政治的な偏向や予断が
少ないぶん、リベラルが思っているほど
「リベラル嫌い」ではないでしょうし、
「聞く耳」もある人たちだと思います。


立憲民主党がなぜあの絶望の淵から
結党して短時間で野党第一党になったか、
それは明確にリベラルに軸足を
おいたからにほかならないです。

2017年10月の衆院選における
立憲民主党の勝利は、リベラルには
じゅうぶん支持があること、
そして自民党のオルタナティブは
リベラルでなければ成り立たないことを、
証明したのでした。

リベラルの政策、理念を重視する、
それが立憲民主党の成功の理由であり、
また「レゾンデートル(存在意義)」
でもあるということです。

posted by たんぽぽ at 22:03 | Comment(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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