子宮頸がんワクチンの接種が
8年ぶりに再開することになった
理由のひとつに、コロナウイルスの
ワクチン接種があるようです。
「子宮頸がんワクチン、8年ぶりに積極勧奨再開 自民の一部「性の乱れ」と抵抗、コロナ追い風に」
(はてなブックマーク)
コロナのワクチン接種が
広まったことで、ワクチン一般の効果を
実感できるようになったことが、
子宮頸がんワクチンの理解にも
つながったということです。
「新型コロナのワクチン接種で
ワクチンそのものの効果を
実感できるようになるなどして、
ようやく議論ができる環境になった」と話した。
厚労省によると、因果関係が分からないものや、
すぐに回復したものを含め、
接種後に重いアレルギー症状や
神経系の症状が出た報告は1万人当たり5人。
一方、子宮頸がんになる人は
1万人当たり132人という。
ワクチンに対する不信感や、
反ワクチンの論調が起きる
原因のひとつに、免疫は眼に見えないし、
ワクチンの効果はわかりにくい
ということがあると思います。
通常の薬は、症状が緩和したり、
治療に向かうことで、「効果がある」と
実感することができます。
ワクチンはなにも起きなければ
「効果がある」ということなので、
「ワクチンが効く」ということは、
実感しにくいことになります。
コロナウイルスの蔓延は
ワクチン接種で、感染しにくくなったり
感染しても症状が軽く済んだりで、
ワクチンの効果をまがりなりにも
実感できるという特殊な
状況だったということです。
コロナウイルスは厄災以外の
なにものでもないですが、
「ワクチンに対する理解をもたらした」
という点に関しては、
数少ない恩恵だったと思います。