安倍晋三は、なぜに「妻が旧姓に戻すと
言うと困る」なんて、堂々と(?)と
語ったのか、という問題があります。
『日本の息吹』9月号で安倍晋三前首相が選択的夫婦別姓に猛反対。いわく、「女房からいきなり『やっぱり私は元に戻します』ということが起こる」。
— 希 nozomi (@nozomi_ski) September 11, 2021
離婚しましょうということじゃないんだし、なぜそうしたいのか、妻の話を聞けよって思います。いまだに頭の中が戦前の家制度のままなんだなあ…。 pic.twitter.com/Q4gxrIJiPR
3月22日エントリで触れましたが、
妻が旧姓に戻すと困るので
選択的夫婦別姓に反対と言うなら、
夫婦同姓の強制はジェンダー差別であることを
しめしたことになります。
「夫婦同姓の強制・女性の犠牲を認めた反対派」
これまでの多くの反対派(非共存派)が
夫婦同姓の強制を正当化するために
主張を続けきた「一体感」幻想や、
「妻は望んで改姓」幻想を、
突き崩すことにもなります。
本来なら反対派(非共存派)としては
「言ってはならない」ことだと思います。
実際、これまでの反対派(非共存派)たちは
用心深く避けてきたのでした。
本来「言ってはならない」はずの
反対派(非共存派)の「本性」を
安倍晋三が語れたのは、メディアが
『日本の息吹』という日本会議の
機関紙だからだろうと思います。
雑誌の性格上、選択的夫婦別姓の反対派
(非共存派)が、よそでは言えないような
「本性」を述べて、「身内」どうしで
意見交換をするメディアだろうと思います。
公開とはいえ、日本会議の機関紙は
ごくマイナーなメディアです。
見られて困るような人たちにまでは、
ほとんど拡散しないということもあります。
日本会議の思想に同調しない人で、
安倍晋三のかかる発言を
知っているのは、ふだんからネットを
利用していて、選択的夫婦別姓問題に
よくよく詳しいかただけです。
「妻が旧姓に戻すと困る」発言が
『日本の息吹』に掲載されてから
半年ほどですが、世論のあいだでこの発言が
問題視され取りざたされている
論調はほとんどないです。
公開のメディアで堂々と語っても
ほとんど拡散しないということは、
現実に示されていると言えます。