芸人のバービーさんが、婚姻届けを出す際、
苗字を変えたくないので、相手の男性と
大げんかになったというお話です。
「バービーが振り返る「選択的夫婦別姓」1年前結婚直前の「大ゲンカ」」
【婚姻届け提出2日前の大喧嘩&大号泣】#結婚1周年 をむかえた #バービー さん。実は直前に大ゲンカしたといいます。それは「#選択的夫婦別姓」をめぐってのものでした。ふたりの結論と、それから1年経って思うこととは。@Barbie_Babiro https://t.co/8Vzwzz1Z3i
— FRaU(フラウ) (@frau_tw) April 26, 2022
はじめにわたしが指摘したいのは、
バービーさんは自分は改姓したくない
という気持ち、考えをたくさん
語っているということです。
婚姻届を出そうと決まってからも、
私は旧姓の笹森姓を打診し続けた。
姓名判断やあみだくじを提案するも、もろくも崩れ去る。
私が結婚に納得するということは、
私が姓を変えることを受け入れたということになる。
我々の場合は、その選択しかなくなっていた。
夫の姓を名乗ることで、管理下に
置かれるイメージがあった。
2つ目は、アイデンティティとしての名前との別れ。
あぁもう、「笹森花菜」という奇跡の
ボタニカルネームは、戸籍上存在しなくなる
のだなと思うと、とっても惜しかった。
小学生3年の担任の先生からの年賀状に、
「全部、草木に関係のある名前ですね」と
書かれるまで誰も気づかなかったが、
それ以降、私はこの名前が大好きだ。
3つ目は、対等な関係でいたかったのに、
どちらかが我慢しなければいけないという
状況が生まれることが、なんともうらめしかった。
法にムカついていた。
それでも結局は女性のバービーさんが
折れて、相手の男性の苗字に
改姓することになったのでした。
現状ではいくらふたりで「話し合って」も、
女性がいくら「結婚改姓したくない」と
主張しても、最終的には女性が
改姓することになる、ということです。
「話し合い」をいくらしたところで
意味はなく、女性の結婚改姓したくない
という気持ちは無視されるということです。
バービーさんが特例だとは思わないです。
これはよくある光景であり、
ひとつの典型だと思います。
「たんぽぽの礼拝堂」ブログの
6月2日エントリでも、同じように
女性の改姓したくない意思が
無視される例をお話しました。
「女性に意思確認しても男性の苗字を選ぶ」
バービーさんが結婚改姓することを、
相手の男性は「しょうがない
じゃないか」と言っています。
なにが「しょうがない」のかと思います。
姓が変わることに納得できない私に、
「だって、しょうがないじゃないか」と、
えなりかずきさんがチラつくような
パートナーの表情が腹立たしかった。
結婚したら女性が改姓すると
決まっている、だから女性が改姓したくない
と言っても「しょうがない」
ということでしょうか?
現行の夫婦同姓の強制のもとでは、
女性が改姓すると決まっている
という、強烈な社会通念があって、
実質選択の余地がないことを
示していると思います。