記事で、「選択的夫婦別姓・全国陳情
アクション」事務局長の井田奈穂氏の
インタビュー記事が掲載されました。
「「私たちの声はボディブローのように効いている」──選択的夫婦別姓の法制化を目指す井田奈穂。」
\取材を受けました/
— 井田奈穂/Naho Ida/選択的夫婦別姓・全国陳情アクション (@nana77rey1) March 31, 2022
誰が何のために選択的夫婦別姓を阻んでいるのか。
実現には一人一人どんなアクションをすればいいのか。
『VOGUE』でお話しました。
本日4/1と4/8、J-Wave「START LINE」VOGUE CHANGE(毎週金16:45-16:55)にも本インタビューの内容が紹介されます。https://t.co/og2V5h0b8h
内容は選択的夫婦別姓が実現しない
ことによる望まない改姓で
さまざまな不便があることが
はじめに触れられています。
ついで選択的夫婦別姓の実現に
否定的な政府、とくに自民党や
最高裁判所の判決が述べられます。
それからこのまま選択的夫婦別姓が
実現しないと、社会はどうなっていくか、
そして、実現のために一般の人たちが
できることはなにかが述べられます。
「一般の人たちができること」で、
具体的にしめしているのが「投票」です。
これは国会議員、地方議員の選出も
ありますが、最高裁判所裁判官の
国民審査も含まれます。
──こうした状況に対して、私たちにできることはありますか?
この状況を打開するために私たちに
できることは「投票」です。
衆議院総選挙と同時に行われる国民審査で、
選択的夫婦別姓を認めなかった
最高裁判所裁判官のうち、夫婦同姓規定を
合憲とした人たちに罷免票を
入れることができます。
でも、自分たちの選挙区から賛成議員を
選んでいくことが、ボディブローのように
後々効いてくると信じています。
選挙で選択的夫婦別姓に賛成する
議員を選び続けることで、
ボディブローのように効いてくると、
井田奈穂氏は述べています。
わたしの見たところでは、
2017年に青野慶久氏が夫婦別姓訴訟を
起こして以来、まがりなりにも
選挙でも善戦を続けたと思います。
それは反対派(非共存派)を
ある程度圧迫していたと思います。
それでもその程度は微力であり、
選択的夫婦別姓の実現にはなかなか
およばない水準ではあったと思います。
そして2021年10月の衆院選で、
一気に後退することになります。
2022年3月の内閣府の世論調査で、
選択的夫婦別姓に賛成の割合が過去最低
というかたちであらわれました。
「選択的夫婦別姓に賛成が過去最低」
2017年以来、少しずつ重ねていった蓄積が、
いっぺんに吹き飛んだ感じです。
「私たちの声はボディブローのように
効いていると記事のタイトルでもありますが、
その力は優勢のときでも微力、
劣勢になると一気に後退する、
というのが実態だと思います。
2022年の現在、選択的夫婦別姓の
実現を求める人たちが、ふたたび
選挙で優勢になる政治情勢は
まったくないと思います。
むしろ今後の選挙で、ますます
劣勢になる可能性が高いと思います。
選挙で現状を変えることは
ほぼ不可能という状況だと思うし、
それが当分続くことが予想されます。
それでも「後々効いてくる」と
井田奈穂氏もコメントしていますし、
選挙結果は「遅効性」ではあると思います。
選挙結果が、選択的夫婦別姓の
実現可能性に影響してくるのは、
何年も経ってからになることは考えられます。
2017年から2021年10月までの
4年間のささやかな蓄積も、
しばらくしていつか「花が開く」ときが、
くるのかもしれないです。